ARY不動産REAL ESTATE AGENCIES

福岡ARY不動産

不動産業界に入ったきっかけは？

不動産業に興味を持ったのは、実家から出て一人暮らしを始めるため物件探しをした時でした。お世話になったのは家族経営の不動産会社だったのですが、担当の方が親身になっていろいろ探してくれたことに感激し、不動産業界で働くのもいいなと思うように。当時、私は歯科技工士として畑違いの仕事をしていたのですが、思い切って北九州市内の不動産会社に転職しました。

 

何も分からない状態から入社し、賃貸や管理の仕事を10年ほど担当したのですが、その中で売買の仕事に関わることもあったので、勉強して宅建を取得。法律などの知識が深まったところで、今度は売買専門の不動産会社に転職し、仲介営業として8年ほど経験を積みました。最初は先輩たちの持っている仕入れ物件を売らせてもらったりしながら、一人で契約を完結できるようになるまで結構時間はかかったのですが、やりがいがあって楽しいと思いましたね。もちろんノルマはありましたが、新しく開拓するのではなく担当のお客様に営業するスタイルでしたし、地域で認知度のある不動産会社だったので、お客様が頻繁にご相談に来られる環境だったこともあって、それほど厳しいとは感じなかったです。

 

仲介営業としていろいろな経験を積んだ後、生まれ育った地元である田川市に戻ってきました。宅建の資格も取ったし、自分で不動産会社を立ち上げてやってみようと思ったわけです。とはいえ、地元で生活圏としてのなじみがあっても、商売をするにはお客様もいなくてゼロからのスタート。ホームページを立ち上げて賃貸と売買を同時並行でやりながら、コツコツ取り組みましたね。夫が大工さんをしていることもあって、売るも買うも直すも一通りのご相談が受けられる体制を整えることができました。

ARY不動産はどういう会社ですか？心がけていることは？

当社は地域密着で「お客様の財産を安心して任せられる会社」を目指して営業活動をしております。お客様の困っている状況を一早く聞き出し、売却物件なのか、賃貸物件なのか検討しながら今後の計画を一緒に考え、様々な方向性をご提案しています。ARY不動産の窓口一つで中古物件のリノベーション工事・古家解体工事・荷物処分等の各専門業者と提携して柔軟に幅広く対応しています。相続相談等も士業の先生方と提携し様々なご相談が可能です。不動産会社の中には具体的な提案もなく、ただ高い査定額を出すところもありますが、私は「できる限り売れる金額じゃないと問い合わせが来ないですよ」とハッキリお伝えします。経験上、不動産売却は1年以内が勝負だと思っていて、1年以上経つと売れない物件が多くなります。無駄に高い査定額を出しても何ヶ月も何年も売れなければ意味がありませんから、お客様に伝わるようしっかりご説明しています。

 

ご相談の中には売却が難しい物件もあるのですが、たとえば再建築不可の物件であっても、お客様にいい面も悪い面も丁寧に説明し、ご納得いただくことで売却につながるケースもあります。また、売るかどうか決めていない、貸した方がいいのかといったことでお悩みの方もいらっしゃいますが、当社は賃貸も売買も扱っているので、お客様のご事情に合わせた提案ができるところも強みだと思います。私が心がけているのは、お客様一人一人のご要望に柔軟に対応することです。お客様のご希望や状況はもちろん、お気持ちにも沿った形で進めさせていただきたいと思っています。

 

最近は相続の相談も増えていて、売却に至るまでに時間のかかる場合も多くあります。過去には相続手続きをする間に何人かお亡くなりになったことで、何年もかかってようやく売却することが出来たお客様もいらっしゃいました。時間が掛かったとしてもじっくりおつきあいして、お客様が売却できる状況になってから適切な行動に移すことも大切だと思っています。相続などでは手続きや税金など専門家の手を借りる場面もありますが、司法書士や税理士の先生もご紹介していますし、荷物の処分をご希望される場合も片付けの業者をご紹介するなど、少しでも早く安心して売却が進められるようにも努めています。

不動産業をやっていてうれしいことは？

お客様もいろいろな不動産会社にご相談していらっしゃるので、その中で「話しやすくて河野さんに相談出来て良かった」、「手続きもスムーズに出来て良かった」「早期売却につながって良かった」とお客様からお声をいただいた時は、この仕事をやっていて良かったと思う瞬間です。不動産営業というと男性中心のイメージがあり、お客様の中には威圧感を感じる方もいらっしゃるように感じます。最近は不動産業界でも女性がたくさん活躍しているので、それも嬉しいことですね。これからもお客様にとって話しやすい、何でも聞きやすい存在でありたいと思います。

売却を検討されているお客様へのメッセージ

売却するにあたって「どのような形で売却すればいいのか」「いつ売ればいいのか」「古い物件でも売れるのか」などと一人で悩んでいらっしゃる方や、ご兄弟に相談してもなかなか話が進まず不安を抱えている方が多いと感じます。まずは地元に強い不動産会社に一度ご相談いただくことをお勧めします。すぐ売らなくても検討している段階でも構わないので、身内以外のプロに相談することで少しでも前に進むと思います。

 

当社はお客様が売るかどうか迷っていて決めていないという場合でも、売却に関することで分からないこと、不安に思うことでもしっかりお話をうかがいます。その上でお客様のご希望に沿ったご提案をさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。

趣味・休日の過ごし方

休日は小学生の娘とお友達を連れてドライブへお出かけしたり、バスケットボールをしたり、映画を観に行ったりしています。季節の変わり目には、家族や友達と旅行や温泉巡りを楽しんでいます。

尊敬する人

不動産売買の勉強をしている時に当時勤めていた会社の社長からもらった書籍「中澤明子の不動産営業の玉手箱」の著者・中澤明子さんです。中澤さんは不動産営業で1億円プレーヤーとして活躍した女性。計画的に売り上げをあげて、お客様のニーズに幅広く応えるなど素晴らしい方で感銘を受けました。当時は中澤さんのような上司に出会えたらいいなと思っていました。今も手に取って読んでいます。

座右の銘

座右の銘も勤めていた会社の社長から言われた「現状維持は後退」という言葉です。自分自身も変化しないと時代についていけませんから、今も心に刻んでいます。