リエール不動産株式会社REAL ESTATE AGENCIES

石川リエール不動産株式会社

不動産業界に入ったきっかけは

不動産業界に入ったきっかけは、母の経営する不動産会社に勤めたことです。元々は板前として働いていたのですが、料理人は仕込みや片づけなど拘束時間が長く、プライベートの時間が取れなかったことから定時で上がれる昼間の仕事がしたいと思い、30歳の時に母の会社で働くことにしました。ところが実際に働いてみると親子で仕事をするのは予想以上に難しく、仕事を思うように教えてもらえなかったこともあって1年半で退社。一度、外で修行をしようと生まれ故郷の秋田に行き、賃貸業務を勉強することにしました。そこでは支店の立ち上げから関わることができ、賃貸管理の仕事を担当させてもらいました。当時まだ30そこそこだったので、60歳前後の方が多いオーナーさんの対応は大変でしたが、空いている部屋を埋めて喜んでもらうのが嬉しく、やりがいがありましたね。

 

秋田で2年ほど勤めた後、再び母の会社に戻り、今度は売買の実務を覚えて経験を積むことにしました。会社を継ぐつもりはなかったのですが、仕事をしていく中で母に勧められ、倫理法人会の後継者塾に参加したことをきっかけに気持ちが変わったと思います。1年間のカリキュラムを通じて、後継者として必要なことを学ぶうち「事業承継したい」という意識が芽生えてきた感じです。

 

代表に就任したのは40歳の時で、コロナ禍になって母に疲れが見え、私自身も事業承継に前向きだったことから、そのタイミングで引き継ぐことになりました。「絶対に赤字を出さない」という目標をもって、しっかり努めて行こうという思いがありましたね。経営者としての仕事を母から教わったことはなく、全て手探りで覚えていくので大変なこともありましたが、経営者団体に入って日々学んだり、先輩方からのアドバイスにも支えられ、苦難を乗り越えて来られたと思っています。

リエール不動産はどういう会社ですか？心がけていることは？

当社はお客様のご事情に合わせて「仲介」「買取」どちらも対応しています。お客様それぞれのニーズに合わせたご提案を行って仲介でお力になれることはもちろん、急ぎ現金化したいという場合に最短1週間で買取できるスピード感も強みの一つ。代表の僕自身が責任をもって査定、対応しますので、その点も安心いただけると思います。

 

査定については、現地を見て査定書をお出しした上で“実際に売れる金額”を提示、正直に「この価格が限界です」とお伝えするようにしています。他社さんの中には高めの価格を提示するところもあると思いますが、売れなければ意味がありませんから、市場で反応が得られるギリギリの現実的な価格にこだわって、お客様にもしっかりご説明するよう努めています。「時間をかけて少しでも高く売りたい」という場合は、そうした業者さんを選ばれるのも一つの手ですが、「できるだけ早く確実に売りたい」という場合は、ぜひ当社を頼ってほしいですね。3ヶ月以内など目標を持って専任いただければ、お力になれるものと自負しています。

 

中には古い空き家など売るのが難しい物件もありますが、「他社で断られた」「売ってもお金にならない」とあきらめているような物件でも、査定をしてみると50万円や100万円の価格になることが多く、当社では売主様のご希望があれば積極的に買い取らせていただいています。買ってからその後の活用を考えるので、経験を生かせるという意味で僕にとって難しい物件の方が面白いですから、喜んでご相談をお伺いします。不動産を手放すにはそれぞれ事情がありますから、仲介についても買取についても最適なご提案を行って、お客様に寄り添った対応を心がけていきたいと思います。

 

最近は相続に絡むご相談も増えてきました。不動産に関する手続きや税金のことなど聞かれることも多く、僕も勉強してアドバイスできるようにしています。不動産に関わることなら当社が窓口となってお話を伺った上で、必要があれば繋がりのある専門家をご紹介しながら解決に向けたお手伝いをさせていただきます。僕が大事にしているのは経営理念でもある「日々ゴキゲン」という考え方。色々なことがあっても笑顔でいられるよう心がけているので、その姿勢がお客様の安心感につながると嬉しいですね。

不動産業をやっていてうれしいことや特に印象に残っていることは？

やはりお客様に喜んでもらえるのが一番嬉しいです。ご相談の中には、他で「もう買い取れない」「手間がかかるから扱えない」などある程度の結論が出ている不動産も多いのですが、当社では普通に買い取ったり、仲介でも全力で売却に取り組みます。それが成約につながった時に「本当に助かりました」「ありがとうございます！」と感謝の言葉をいただけるのがとても嬉しく、何よりのやりがいですね。不動産業をやっていてよかったと心から思える瞬間です。

 

印象的なのは、ある物件の査定依頼を受けた時のことです。その家には母親と娘さんが住んでいて、依頼主は別の場所に住む息子さんでした。亡くなったお父様が建てたもので、息子さんは「自分が相続したのだから好きに処分したい」という意向です。しかし司法書士と調べてみると遺産分割協議書が見当たらず、売却は簡単ではないことが判明。事情を把握するため、お母様に直接お話を伺う必要もありました。息子さんはお母様について良くないことを仰っていましたが、話を伺ってみると、むしろお母様の言い分に筋が通っているんですね。僕は片親で育ち、母親の苦労を見てきたので、親を大切にする気持ちが強くあります。「このままではかわいそう」と思うと放ってはおけず、息子さんに「親を大切にしなさい」と率直に伝え、「一度謝って、みんなでお父様が残した家のこれからを話し合ってはどうか」と強くアドバイスしたわけです。

 

すると翌日、お母様から「息子にすごい剣幕で言われた」と連絡が来て、少し言い過ぎたかと思っていたのですが、数日後「おかげさまで息子と和解できて、ちゃんと話を進められそうです」とお礼の言葉をいただいて。その後、家族で話し合いを重ねられ、2ヶ月後に無事に家の売却が実現しました。最終的に他社が売却を担当したため当社の利益にはなりませんでしたが、家族が新たな一歩を踏み出す力になれたのが、とても嬉しかったですね。不動産の仕事は物件を扱うだけでなく、人々の人生にも関わるのだと改めて感じる経験になりました。

売却を検討されているお客様へのメッセージ

売却のお手伝いをする時、「一番その家に住みたい」と思ってくださる方につなげたいという思いがあります。たとえ売るまでの間に古い家をキレイ蘇らせるようなことがあったとしても、大事にされてきた家に変わりないので、売主様と同じように大切に住んでくれる方につなげていけるよう精一杯頑張っていきたいと思います。

 

今すぐの売却ということであれば、お客様のご希望に沿った形でスピーディな対応をさせていただきますし、もちろん半年後、１年後と先々のご相談でも大丈夫です。しっかりお話を伺って丁寧なご提案をしますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。

趣味・休日の過ごし方

趣味は釣りです。祖父も父も釣りが好きだったので、小さい頃から親しんでいました。最近は休日が少ないですが、時間があれば海釣りに行ったり、柴犬2匹と出かけたり。まとまった休みには妻と旅行に行ってリフレッシュしています。

尊敬する人

後継者塾で出会った塾長や先輩たちが、僕にとって尊敬すべき存在です。特に同じ後継者として頑張っている同業の先輩はリーダーシップが素晴らしく、「自分もこんな社長になりたい」と思わせてくれます。目標となる人々が身近にいることをありがたく感じています。

座右の銘

私が大切にしているのは「利他の精神」です。会社の代表に就任してから、“自分のことよりも相手のために尽くすこと”を強く意識するようになりました。お客様の利益や社員が働きやすい環境づくりなど、常に自分より他の人のことを考えて行動できるよう努めています。