不動産の売却を考え始めたとき、多くの方が最初に悩むのが「どこの不動産会社に相談すればいいのか」ということではないでしょうか。
インターネットで調べると多くの不動産会社が見つかりますし、一括査定サイトを利用すると複数の会社から連絡が来ることもあります。
その中で大切なのは、「どの会社が一番高く売れると言ったか」だけで判断しないことです。
今回は、不動産売却を始める前に知っておきたい、不動産会社との付き合い方について整理してみます。
不動産会社は「売ってくれる会社」ではなく「一緒に進めるパートナー」
不動産会社に依頼すると、「あとは全部お任せ」と考えてしまう方も少なくありません。
もちろん販売活動は不動産会社が行いますが、売却は不動産会社だけで完結するものではありません。
- 売却理由を整理する
- 希望時期を決める
- 価格の考え方を共有する
- 内覧対応を行う
こうした部分は売主自身も関わります。
そのため、不動産会社は業者というよりも、「売却を一緒に進めるパートナー」という考え方が大切です。
査定額だけで判断しない
売却相談をすると、多くの場合は査定額が提示されます。
ここで注意したいのが、「査定額=必ず売れる価格」ではないことです。中には契約を獲得するために、高めの査定額を提示するケースもあります。
大切なのは金額そのものではなく、
- なぜその価格なのか
- どのような根拠があるのか
- 周辺相場と比較してどうなのか
を確認することです。
高い査定額よりも、納得できる説明があるかどうかをみましょう。
質問への対応で会社の姿勢が見える
不動産の売却では分からないことが多いものです。だからこそ、気になることは遠慮せず質問してみましょう。
例えば、売却期間の目安や広告方法・販売戦略、売れなかった場合の対応など聞いてみるのもいいですね。
また、質問したときに、
- 丁寧に説明してくれる
- メリットだけでなくデメリットも話してくれる
- 急がせない
こうした対応をしてくれる会社は安心感があります。反対に、「とにかく契約を急がせる」ような対応をされた場合は、一度立ち止まって考えることも大切です。
担当者との相性も意外と重要
不動産の売却は数週間で終わるとは限りません。数か月にわたってやり取りが続くこともあります。
そのため、「話しやすいか」「相談しやすいか」「連絡が取りやすいか」といった担当者との相性も意外と重要です。
あまり相性がいいと言えない場合、どんなに実績があったとしても、「相談しにくい」と不安を感じながら進めることになってしまいます。
「囲い込み」などの注意点も知っておく
自己防衛のために知っておきたいこともあります。
例えば、不動産業界では「囲い込み」と呼ばれる問題が話題になることがあります。これは売主から預かった物件について、他社からの購入希望者を積極的に紹介しないケースを指します。
自社で預かった物件を自社で買主を見つければ、手数料がその分増えるからです。
すべての会社に対して囲い込み疑う必要はありませんが、「販売状況を定期的に報告してくれるか」「どのような広告活動をしているか」などを確認することは大切です。
また、わからないことや疑問などがあれば、その都度聞いてみる姿勢が自己防衛につながります。
複数社に相談することは悪いことではない
「何社にも相談するのは失礼では?」
そう考える方もいますが、その必要はありません。むしろ、査定価格の違い、提案内容の違い、担当者の対応などを比較することで、自分に合った会社を選びやすくなります。
媒介系策を結ぶ前、相談する会社を最初から1社に絞る必要はありません。
まとめ
不動産会社との付き合い方で大切なのは、
- 査定額だけで判断しない
- 説明の分かりやすさを見る
- 担当者との相性を確認する
- 販売活動を定期的に確認する
- 複数社の話を聞く
ということです。
不動産売却は、多くの方にとって何度も経験するものではありません。だからこそ、焦って決めるのではなく、信頼できる相手を見つけることが大切です。
まずは相談を通じて、「この人になら話しやすい」と思える不動産会社を探してみてはいかがでしょうか。