グレイス不動産株式会社REAL ESTATE AGENCIES

愛知グレイス不動産株式会社

不動産業界に入ったきっかけは？

大学に入ったものの、バックパッカーで海外に放浪したりして3年留年し、卒業後、１年半アメリカに留学してから就職したのが不動産会社でした。僕は金融先物取引に興味があったんですが、親父に「人様をだますような仕事はいかん！不動産をやれ！」と言われて。親父が不動産業を営んでいたことから、ゆくゆく実家に戻るつもりで、知人の紹介で某大手不動産会社に入ったのがきっかけです。

 

最初の1年はマンション販売部門でモデルルームの整備などをしながら接客を教えてもらい、それから自分で仲介の営業をするようになったんですが、しばらく全然売れなくて。「何とかしなければ」、とチラシを配りながら地域のことを覚え、物件のことを徹底的に勉強して、地域を知り尽くした頃から波に乗れてきた感じになりました。何か聞かれてすぐに答えられるとお客様に信頼してもらえるし、それが自信にもつながっていくんです。約5年ほど勤めましたが、最後の方は全国表彰もされ、「エリアを熟知して物件を知り尽くす」という大事なことを学びました。

 

実家に戻った時は、2代目として「とにかくつぶさないように」という思いで、一生懸命やっていたんですが、僕の営業は変わらないのに思うように売れず、「大手の名前に信用があったんだ」と気づいて。そこから信用される自分、信頼される会社になるために何をしていこうか考えるようになりました。でも僕は「エリアを知り尽くす」やり方しか知らないので、それなら「地域に一番詳しい会社になって、お客様の期待に応える仕事をしていこう」と決めたんです。代表を引き継いだ今もそこは徹底してやっています。地元でずっと、安心して頼ってもらえるような不動産会社であり続けたいんです。

グレイス不動産はどんな会社ですか？心がけていることは？

お客様のためになることを考えた仕事をする会社です。「不動産のことならとにかくグレイスに行けばいいよ」と言ってもらえるよう、税金や相続のことまで含めて、不動産に関わることに一通りお応えできる点も強みだと思います。たとえば不動産の売却は税金など色々な法律が絡むので、同じ査定額でも不動産会社の手腕によって、経費や税金を差し引いて手元に残る金額が変わるんです。だから学んできた知識を活かして、少しでもお客様の手残りを増やせるようにということを意識しています。

 

それから売却の場合、困りごとを抱えた人も多いので、解決するために最善を尽くすということも心がけています。「相続税を払いすぎたんじゃないか」「雑草が増えすぎてどうにもならない」「売りたくないけど他の相続人から売れと言われている」など、不動産にまつわる困りごとは千差万別です。でも多くは人と人が絡んでいることなので、間に入ってもめ事を解決し、最良の方法を提案できるように努めています。僕はそれが不動産屋の仕事だと思っています。

 

最近は相続関係にも特に力を入れています。相続税が絡んでくるので、税の仕組みを知っている方がめちゃくちゃ得です。相続の仕方によって控除などの関係もあり、支払う税金が大きく変わってきますから、税理士や司法書士といった専門家とも協業しながら、少しでもお客様に良い方法をご提案しています。

不動産業をやっていてうれしいことや特に印象に残っていることは？

嬉しいのはやはりお客様に感謝され、「ありがとう」と言っていただけること。「ありがとう、グレイスさんに任せてよかった」というのが最大の誉め言葉です。

 

お取引はそれぞれ印象に残っているので一つ選ぶのは難しいのですが、最近だと任意売却のケースでしょうか。任意売却というのはローンが払えなくなって家を売らなければならないことで、銀行から提示された最低金額で売却してしまうと、売主様の今後の生活が成り立たなくなってしまうんです。そこで期日が決まっている中、色々な努力をして、なんとか高い金額で売却することに成功。決済の時、お客様が「これで再スタートできる」と涙されていたのがすごく印象に残っています。

 

相続人がたくさんいる相続物件の売却で、すごく喜んでいただけたこともありました。相続人の一人にとても難しい人がいて、兄弟もタッチしたくないというケースだったのですが、きちんと話をして同意を得ないと売却ができないんです。そこで、僕の方で粘り強く何度も足を運んでお話し、印鑑をもらって相続登記を完了させ、売却できた時には、お客様にものすごい感謝されました。

 

税金や相続のことで僕が勉強してきたことが直接、お客様のために活かせることも喜びです。知識や経験が増えれば増えるほどお客様のためになるので、勉強しがいがありますね。

売却を検討されているお客様へのメッセージ

不動産会社が出してくる査定額を鵜呑みにしてはいけないです。売却依頼を取るために高値を提示することもありますし、残念なことに売却のことをよく知らない不動産会社が一括査定サイトにもたくさんいて、いい加減な査定額を出してくることも多いんです。地元に根付いた営業をしている不動産会社は、相場の今の値動きが下降傾向にあるのか上昇傾向にあるのか、売主様が売りたい物件は買い手がどの程度いる層の物件なのかをきちんと把握しています。マーケットのことを熟知している不動産会社を選ばないと、売却は失敗する可能性が高くなります。

 

また「ただ売っておしまい」ではなく、売却後の税金のことや、たとえば境界のトラブルなど、後から何か問題が発生した時、どこまで対処してくれるのかも重要なので、きちんと対応してくれる不動産会社を探すべきですね。弁護士に任せなければいけないほど問題がこじれる前に、間に入って解決するのが僕らの仕事だと思っています。

休日の過ごし方

ゴルフに行ったり、気の合う同業者の仲間と情報交換をかねて会ったりするのが楽しみです。ゲームも好きで信長の野望や三国志など歴史シミュレーションをやることが多いです。

尊敬する人

親父です。うちはもともと服屋だったんですが、「これからは不動産の時代だ」って思って本当に不動産業を始めてしまう人。先見の明があると思いますし、創業するってこともすごいことです。

座右の銘

「人生ワンチャン」です。仕事でいえばお客様に信任をもらえるかどうかは、最初の１回にかかっていますし、人とのつながりも「あの時この人に出会った」というところから始まると思うんです。だから仕事にしても人との付き合いにしても、何事もチャンスは１度きり、目の前のチャンスを取るか取らないかですべてが決まると思ってやっています。