坂戸不動産株式会社REAL ESTATE AGENCIES

埼玉坂戸不動産株式会社

不動産業界に入ったきっかけは？

私はもともと金融機関に務めていて、住宅ローンや担保関係、不動産を得意にしていました。宅建士の免許も取っていたので自分でやろうと不動産関連の仕事に就いたのですが、取引で知り合いだった坂戸不動産の前社長から「うちの社員にならないか」と誘われて、入社したのがきっかけです。当社は東武不動産株式会社の特約店でした。当時は建売住宅の仕事が多かったのですが、その頃から自分で物件を見つけて、直接地主さんに交渉して土地の仕入れなどもしていました。誰もやらない将来、宝石になるような物件を探すのが好きでしたね。

 

代表に就任したのは2014年です。前社長が亡くなり、番頭として実務をしてきた私が引き継ぐことになりました。坂戸不動産の創業は1960年、「坂戸」を名前に持つ実績のある会社ですから、大それた目標を持つより地域限定、地元密着でしっかりやっていこうという思いがありました。

 

現在は売却にも力を入れていて、地元のお客様が相談に来られるだけでなく、特殊分野の市街化調整区域である農地の売買でご紹介をいただくことも増えています。地元の農家さんのネットワークは強固で簡単には入り込めないものなのですが、そうした地主さんたちから信頼いただけるのも、長年培ってきた営業の成果だと思いますので、地元のつながりも大事にしています。

坂戸不動産はどういう会社ですか？心がけていることは？

弊社はどんな物件でも手間をいとわず、売却に向けて努力する会社です。たとえば市街化調整区域は本来、都市計画法上、家を建てられない地域ですから、そこを活用しようとすると許可が必要になります。同じ金額の仲介と比べると何倍も手間がかかるので、他の不動産会社はあまり扱いたがらないのですが、弊社では長年の経験を生かして、今ある条例の範囲内でいかに有効活用できるか考えた柔軟な対応をするようにしています。道路付けもなく資産価値もないといったところを、隣の道路付けのいい物件をプラスして、買い付けて分譲することもあります。難しい案件は大変なことも多いですが、やりがいを感じますね。

 

農地の場合、農家で収入を得ておらず草刈りしているだけという人も多く、年を取ってくると維持が大変になってきます。そこでご相談をいただくのですが、中には先祖から引き継いだ土地を売ることにためらう気持ちがある方もいるので、そうしたところを汲み取りながらご提案するという事も心がけています。

 

住み替えなど一般のお客様には、実際に売れる価格をお示ししています。「いくらで売れるかは買う人の値段なんですよ、売る人の値段じゃないんですよ」とお伝えした上で、買主様のニーズも説明しながら適正価格でのアドバイスをしています。不動産の売却には離婚や相続など悩みを伴うことも多いですが、知識だけでなく、人生経験も活かした対応をするようにしていますね。

 

ハウスメーカー各社さんと長年の連携がある点も強みのひとつです。弊社が売却依頼をいただいた物件を定期的に案内するのはもちろん、ハウスメーカーさんが土地なしのお客様に代わって「坂戸不動産に探してもらおう」と頼ってくれることも多いので、早期売却を目指した販売活動ができるものと自負しています。

不動産業をやっていてうれしいことや特に印象に残っていることは？

つい最近の話ですと、資材置き場にしかならず金額にしても100万円ほどで、どの不動産会社も力を入れない物件がありました。しかし、弊社ではホームページに掲載して、きちんと情報発信をしていたんです。すると買い手がついて成約になり、喜んだオーナーが「お礼に…」ととてもホットな物件を紹介してくれました。「あまり他には教えないでね」ということだったので、弊社と付き合いのあるハウスメーカーの営業さん500人にメールで案内したところ、一発で数千万円の契約が成立したんです。100万円の物件でも金額に関わらず一所懸命やっているといいことがあるなと思いました。すごく嬉しい出来事でしたね。

売却を検討されているお客様へのメッセージ

どんな小さなことでも構いません。土地に限らず、マンションや戸建ての売却でも、まずはなんでもご相談ください。売るか売らないかを決めていない段階でも大丈夫です。10万円の土地でも、1億円の土地でも調べて対応することは全部同じですから、大きい小さいは関係なく扱っています。無料で査定額をお調べしてアドバイスさせていただきますので、ぜひ気軽にお越しいただきたいですね。

 

休日の過ごし方

家でゆっくり過ごすことが多いですが、妻に怒られない程度に折に触れて旅行に行っています。温泉やお寺巡りに加えて、最近は行けてませんが海外にも。誘われればゴルフにも行きますが、最近は体力の回復が最優先です。

尊敬する人

田中角栄さんです。郷土が同じなんですが、生き方に憧憬の気持ちがあります。

座右の銘

「継続は力なり」です。若い頃からコツコツやるというのがモットーです。不動産業は浮き沈みの激しい業界ですが、地道にコツコツと継続していれば必ずいいことがあると思っています。