株式会社コントスREAL ESTATE AGENCIES

大分株式会社コントス

不動産業界に入ったきっかけは？

私は高校の物理の先生になりたくて、福岡の大学で教育過程をとり、教育実習にも行きました。地元の大分に戻って高校の先生になり、サッカー部の顧問をやりたいという夢があったんです。ところが当時の教員採用の状況は厳しくて、たとえば、臨時採用の講師として1年働いて、翌年は枠がなければバイト生活、その翌年、また枠が空いたので臨時講師、というような状況だったのでとても悩んで。それなら教員免許は取ったし、働きながら教員を目指そうと福岡で就職活動を始めたんです。

 

私には大分の信用金庫に勤めていた叔父がいて、あこがれの気持ちから銀行ばかり受けていたんですが、その叔父から「大分に戻ってきたらどうだ」と取引のある不動産会社を勧められ、それならと受けてみたところ採用になり、新卒で入社しました。実際に働きだして販売だけでなく、マンションの企画開発などにも携わるようになると不動産業に目覚めて、だんだん自分でやってみたいと思うようになって。

 

独立したのは平成20年、33歳の時です。勤務時代の営業所は男性の責任者以外は全員女性スタッフでお客様の対応をしていたんですが、私は当時から、お客様からしたら女性の方が相談しやすいだろうなという風に見ていたので、開業した時は、女性メインで業務、お客様の相談を受けてもらうような会社に出来たらいいなというイメージがありました。独立してしばらくはキツイこともありました。不動産会社には免許があるんですが、開業したばかりは免許番号が(1)なので、業歴が短いことがすぐにわかってしまうんです。同業他社から新入り扱いされて、いろいろなことを言われて嫌な思いもしましたね。一方、お客様からは「開業して間もないから不安」などと言われることもなく、当初からとても好意的で、良い関係が築けてきました。ですから、お客様にはとても感謝しています。

コントスはどんな会社ですか？心がけていることは？

活動の軸としては、社会貢献がひとつの基準になっています。ただ、そんなに重苦しいことではなく、お客様がお店に入りやすく、ちょっとしたことでも聞きやすく、なんでも相談しやすい。フランクでなじみやすく感じていただけるようなスタイルを心がけています。

 

お客様は誰もが「失敗したくない」という気持ちをもっているもの。だから私たちは、本当に聞きやすい、話やすいと思ってもらえるように雰囲気をお伝えしながら、フットワークの軽さというか、買う買わないではなく「気軽に聞いてくださいよ！」と。とにかく全力で受け止めるということ常に考えています。「どこに聞いていいかわからないのでコントスさんに電話しました」とお問い合わせいただくことがあるのですが、相談料がかかるんじゃないかと心配される方も多いんです。「査定無料」は当然のこと、悩んでいる方のお役に立てるように、「トラブルの無料相談」という所も今後は掲げていこうとも思っています。

 

個人的には、開業してしばらくしてスーツを着るのをやめました。これは、清潔感を保ちつつ、フランクな感じを出すにはどうしたらいいか考えたことのひとつです。ご訪問などで靴の脱ぎ履きがすぐできるよう、作業着とスニーカーでお客様のところに訪問したこともあります。気さくとか親しみとかを感じてもらう雰囲気作りというか、印象を持ってもらいたい。そういうところからお客様との間に壁をなくしたいんです。

不動産業をやっていてうれしいことや特に印象に残っていることは？

いっぱいあるので難しいんですが、一番印象に残ってるのは、街に受け入れられたことです。今のビルに店を構えたのは9年ほど前になりますが、住宅街の一角で目につく場所ではなく、一般的に不動産会社が位置するところではないんです。だから、新規のお客様に場所を説明するのがなかなか大変でした。そんな中、その住宅街の自治会界隈で「不動産のことで困ったらコントスに行けばいい」と言われているのを耳にした時は、地域に受け入れられたのが実感できてとても嬉しかったですね。大きな励みになりました。

売却を検討されているお客様へのメッセージ

「家庭の事情が著しく変わった」「世帯を分けなければいけない」など、売却に至るにはさまざまな理由があると思います。そうした中、住まいを売却するためにはたいへんな労力が必要です。初めから「私にすべて包み隠さず教えてください」とまでは言いません。しかし、私たちも駆け引きをせず、嘘もつきませんから、まずはご事情をできるだけ詳しく教えて欲しい、という思いはあります。

 

今はいろいろな会社さんから査定を受ける機会があります。私たちは、何が正解なのか、答えはないと思っています。目安となる評価はお出しできます。しかし、不動産の売却は「これだけの金額を出しても買いたい」というお相手があっての仕事です。やり方については各社それぞれのやり方があり、私たちだけが正しいとは思っていません。とはいえ、受託ありき、売上ありきで、物件をお預かりすることのみに全力を出す会社さんとは違います。これまで培ってきた経験やデータ、客観的な意見を洗いざらいお話ししますので、その上でご判断いただきたいと考えています。

趣味

サッカーです。県立高校の外部指導員と、九州のサッカー協会所属の審判員を務めています。

休日の過ごし方

やはりサッカーですね。週末は試合に帯同したり、審判を務めたりしています。3人いる子供の一番下の娘がまだ小学生なので、今後なにかスポーツをやっていくことになれば、それを応援する時間が増えていくと思います。

尊敬する人

高校のサッカー部顧問の先生の存在が大きいですね。まだ現役で教員をお務めなので、サッカーの練習や試合などの現場で今もよくお会いします。形は違ってもまだお付き合いができているわけです。ご縁があるというか、僕の中で先生は尊敬する人であり、目標でもあります。

座右の銘

「どんなに悔いても過去は変わらない。どれほど心配したところで未来もどうなるものでもない。今現在に最善を尽くすことである」
これは松下幸之助氏の言葉です。いまベストなことをその人に教えてあげればいい、と解釈して仕事や生活の指針にしています。