株式会社カサハラらんどホームREAL ESTATE AGENCIES
埼玉株式会社カサハラらんどホーム
不動産業界に入ったきっかけは?
高校卒業後、すぐに公務員採用試験に合格したのですが、思うところがあり安定職の公務員を捨て、東京の法律の学校に進学しました。当初行政書士の資格を目指していたのですが、同じクラスの仲間が『宅地建物取引士(旧宅地建物取引主任者)』を受験していたこともきっかけとなって不動産に興味持ち、東京のマンション販売の会社に就職しました。その会社は東京・千代田区にあったので政治家や経済界のトップの他に芸能人のお客様が多く、そういった方々と接するうちに、不動産業の面白さを知っていきました。ちなみに私が不動産業界に入って初めてご契約いただいたお客様が、紅白歌合戦にも幾度となく出演されているあの大物演歌歌手の方です。今ではお会いできないような有名人の方々とお会いすることが出来たのは楽しかったですね。
とはいえ、扱っているのは億単位のマンションでしたから、不動産を紹介している現実味がなく、また会社の「とにかく売れ!売れ!」というスタイルになじめなかったこともあり、2年ほど勤めて一度不動産業界を離れました。稼ぎたいという思いがあったので1年半ほど飛び込み営業をやり、その後、注文住宅会社の社長とのご縁があり、不動産業界に復帰。13年間、宮大工の職人さんと共に注文住宅を建てる仕事をしてきました。
独立したのはその社長が病気で倒れ、会社を引退したことがタイミングでした。不動産仲介をインターネットのスタイルでやろうと始めたんですが、開業して1年はお客さんが来なくてとても苦労しました。ただ、ホームページを見れば「この会社がどれだけ真面目なのか」「誠実に頑張っているのか」見ている人にはわかる、という思いで、物件入力やメンテナンスなどをやり続けました。手を抜こうと思えばいくらでも抜けるけど、恥ずかしくない仕事がしたいし、一生懸命やるのが当たり前だと思うんです。
それはお客さんに対しても同じで、僕はガンガン攻める営業は苦手だし、売るためにいいことしか言わないやり方も大嫌いでしたから、「モノを売る前に、まず自分を売れ」というつもりで、お客様のペースやタイミングを大事にして、納得して購入いただけるような対応をするんだ、という思いはずっと強くありましたね。
株式会社カサハラらんどホームはどういう会社ですか?心がけていることは?
私はお客様に「笠原さん、この物件どう思いますか?」と聞かれた時に、「いい物件だと思いますよ」と軽々しく返答するのはダメだと思っていて、その短い質問は、「ローンを組んで買って問題はないか、トラブルはないか、本当に大丈夫でしょうか?」というお客様の深刻な問いかけだと思うんです。だから「問題はないか確認しましょう」「近所にも声かけてみましょうか」と、そこはお客様の不安が取り除かれるまで徹底的に調べるようにしています。多くのお客様の中の一人ではなく、人生をかけたその一人のお客様の思いに対して、どれだけ真摯になれるかが大切だと思っています。だから見えづらいマイナスポイントも包み隠さずお伝えします。
売却についても同じで、売却依頼を取りたいがための高い査定額ではなく、私は本当に売れる価格をお伝えします。売却を検討しているお客様には、実際にいくらで売れるのか、まずは「適正価格」というのを知ってほしいのです。本当に売れる価格を知った上で、少しチャレンジして高く売り出そうというのはいいんです。私に売却依頼をしなくてもいいので、その金額を知ってもらいたいという思いがありますし、売りたい方のご事情に合わせた提案やアドバイスも心がけています。
当社の営業は私ひとりですから、逃げも隠れもできません。大手の不動産会社のような異動もありませんし、ずっとこの場所で仕事をしていくので、無責任なこともできません。とにかく「一生懸命やる」ということを今後も続けていきたいですね。
不動産業をやっていてうれしいことや特に印象に残っていることは?
よく不動産の仕事って楽しいですか?と聞かれることがあります。私はこの仕事を楽しいと思ったことはありません。不動産取引はその人の人生をかけた真剣勝負でもあります。高額な財産を売ったり、買ったりするミスの許されない仕事です。でも、お客様の記憶に残るだけでなく、それプラス感謝していただけて、さらにご友人を紹介いただくこともあるわけですから、やりがいとしてはものすごいですし、やっぱりお客様に喜んでいただけるのがなによりも嬉しいです。
特に印象に残っているのは以前、土地の売却に伴って、物件に接している私道の一部を譲ってもらえませんか、と隣接する権利者にお願いに行ったことがありました。私道持ち分がないと家を建てられないので、売主様のためにも何とかしなければなりません。ところが、権利者である高齢のご婦人が頑として首を縦に振ってくれないんです。私道を譲ってもらえないことには売却が進みませんから、私は2週間に1回ほどのペースでお願いの手紙をその人に送り続けました。それが半年ほど続いたある日、その婦人から連絡が入って譲っていただけることになったんですね。実はその方には僕と同じ年の建築士の息子さんがいて、「あなたを半年も悩ませてしまったけれど、息子が仕事で同じような思いをしていたらと考えたら、自分が情けなくなりました」と涙されて。無事に契約をして持ち分を譲っていただき、売却することが出来たのです。あの時は私も泣きたいくらい嬉しかった。やはり一生懸命な熱意というか、どれだけ本気で取り組めるか、気持ちが大切だということを実感した思い出の取引ですね。
売却を検討されているお客様へのメッセージ
大きく2つあります。ひとつは地域に詳しい人に任せること。もうひとつは媒介契約に関してです。専任媒介にこだわらず、一般媒介で依頼をする方が僕はいいと思います。専任でも一般でも、物件の公開や広告することに関しては変わらなくて、「専任ならお金をかけて売り出しますが、一般媒介では費用はかけられません」というスタンスの不動産会社の方がダメだと思うんです。
ですから「売却を任せてみようかな」という不動産会社が見つかったら、まずは一般媒介でお願いしてください。一般媒介なら「ダメだな」と思えば不動産会社をすぐに切れますから、それから2社目に頼んでもいいわけです。「うちは専任媒介でしかやれません」という会社はやめておいたほうがいいでしょう。今や広告の主体はインターネットなので、専任媒介だからといって昔と違ってチラシの費用をかけて売り出すなど、お金のかかる特別なことをやるわけではないからです。
「当社の仕事に納得いただけないようだったら、他の会社に頼んでもらっても大丈夫ですよ」というくらいの気持ちで、一般媒介を快く引き受けてくれる会社を選んでほしいですね。そしてその不動産会社の仕事ぶり…写真の撮り方やコメントなど細部も丁寧にやってくれているか、しっかり広告を打って販売活動してくれているかなどを見て、「一生懸命やってくれてるな」と思ったら、そのままその会社に任せたらいいのですから。僕も一般媒介でお引き受けしています。
あとは担当の営業マンの人柄も大事だと思います。売主様のフィーリングを大事にしてほしいですね。
趣味
スキーは中学高校の時から毎年行っています。あと、登山が好きで、富士山にはこれまでに17回登りました。来年、コロナが落ち着いていたらまた登りたいですね。音楽はロックやヘヴィメタルが好きで、ライブにもよく出かけます。
休日の過ごし方
休日はジムに行って、奥さんと買い物です。休みは週に1日ですし、休みでもお客様とLINEやメールのやりとりなど、仕事していることも多いです。
尊敬する人
特定の人はいなくて、自分の志というか、考え方に共感してくれる人が増えて、 「あんな人になりたい」と思ってもらえるような、身近な所にいる小さなお手本になりたいですね。
座右の銘
「人間万事塞翁が馬」で、いいことが続いて調子に乗ると、どこかで足をすくわれることもあります。常に逆転の発想で、調子のいい時こそ次なる危機に備える。調子が悪いと思うことがあっても、次の追い風になる準備段階だと考えるようにしています。
会社概要OUTLINE
商号 | 株式会社カサハラらんどホーム |
免許番号 | 埼玉県知事免許(3)第21347号 |
会員 | (社)不動産保証協会 (社)全日本不動産協会 |
事業代表者名 | 笠原 貞一 |
所在地 | 〒350-2204 埼玉県鶴ヶ島市鶴ヶ丘1-20 |
設立 | 平成20年2月1日 |
ホームページURL | https://www.k-land.co.jp/baikyaku |
TEL | 049-285-6300 |
FAX | 049-285-6305 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 水曜日 |
スタッフ紹介STAFF
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代表取締役社長
笠原 貞一