株式会社ニッショーREAL ESTATE AGENCIES
神奈川株式会社ニッショー
不動産業界に入ったきっかけは?
私は小田原で生まれて高校まで小田原で育ちました。早稲田大学の理工学部建築学科から大学院に進み、卒業後の1991年、鹿島建設に入社。千葉の戸建事業の開発、新潟では国の合同庁舎の建て替えなど、大手デベロッパーと共に取り組んでいました。地主さんや地元の方々にご協力いただき、一緒に街づくりを行う仕事に携わってきたわけです。
ニッショーは1981年に設立した不動産会社で、先代が経営していました。ただ先代は百貨店事業がメインだったため、自社の不動産売買や自社物件の賃貸が中心で、実質ほとんど稼働していない状態だったんです。せっかく古くからの会社があるのですから、私の不動産事業の経験を生かして、小田原の不動産のために何かできるのではないかと考え、2002年、小田原に戻ってニッショーを引き継ぎました。まず最初は、地元の情報をオープンにして届けたいという考えから、インターネットを中心とした不動産の仲介に取り組みました。それから、地場で古くから商いを営んできた経歴を生かし、地主さんのお困りごとを解決するということにも力を入れるようになりました。
たとえば古いビルがあって地主さんが複数いるような物件…小田原は「自分の土地は自分のもの」という意識が強くて、共同事業が成立しづらい土地柄なんですね。そこで「旧耐震の古いビルは倒壊のリスクも出てくる」といったことをご説明します。建て替えをして等価交換でマンション事業を行えば地主さんにすごくメリットが出てきます。相続についても「3代で土地がなくなる」と言われた昔と比べ、今は2代でなくなる時代に突入しています。資産をいかに有効に活用して次の世代に繋げるか、そういった取り組みを続けることで、小田原の街の持続可能な発展につなげていけたら、という思いがあります。
株式会社ニッショーはどういう会社ですか?心がけていることは?
私たちは最近、「暮らしと資産のかかりつけ」を企業コンセプトに掲げました。他の不動産会社とは異なり、不動産の相続に特化してお客様との関係を作っていることが特徴のひとつです。
相続は、「知っている」と「知らない」では天と地ほどの差があって、「知らない」と相続税が高くなるだけでなく、もめてしまうことにもなりかねません。事前の対策が非常に大切なんです。そこで私たちは相続勉強会を定期的に開催しています。勉強会にはこれまでに100組ほどのお客様にご参加いただきました。相続の相談って、まずどこに行ったらいいか分からないという方も多いのですが、私は「相続コンサルタント」の資格を所持し、士業の先生方とネットワークも築いていますので、窓口となってワンストップで相続のお悩みを解決できると自負しています。
お客様との相談の際にお勧めしているのは、「お悩みの不動産が資産の中でどのような位置づけなのか」を明確にすることです。位置づけが分かれば、不動産の付加価値を高めていくべきなのか、それとも売却に向けた準備をするべきなのかといったことが見えてきます。私たちは選択肢をお伝えして、比較検討のための一覧表を作成。それを基にお客様に方針を決めていただいています。家族会議のきっかけになり、話し合いがしやすいと好評です。
また一口に売却と言っても仲介もあれば、業者に買い取ってもらう場合もあります。また、売り方も建物を残すのか、更地にするのかといった色々な方法があるので、出来る限りの選択肢を提供するようにしています。古家があって「空き家の3000万円特別控除」が使えるといった場合には、きちんと控除が受けられるよう細かな所までしっかりご説明もします。常にお客様のメリットの最大化を目指す、ということを大事にしています。
市場の動向は年々変わり、それに合わせてお客様のお悩みも常に変わっていきます。同じことをやって満足するのではなく、様々なことに対応していけるよう努めるということも心がけています。
不動産業をやっていてうれしいことや特に印象に残っていることは?
他社で売却を進めていたお客様が「やっぱりニッショーさんで」と戻ってきてくださったり、ご購入いただいたお客様が売却の相談にきてくださったりするのは本当に嬉しいですね。それから相続や売却は長い期間の中で動くものですから、目先のことにとらわれず一生懸命やることで、最終的に資産のご相談をいただいたり、別のお客様を紹介いただけたりすることもありがたいです。
最近、小田原は空き家を利用した新しい店舗が増えています。以前は閉鎖的な面があり、新しく来た人が商売しづらい地域だったのですが、「新しい事業を小田原でやりたい」と若い人たちから相談される機会が増えていることも嬉しく思っています。
印象に残っているのは、相続のご相談を受けている中で「そろそろ遺言書を書いておきたい」ということで、私の方で資産や相続の考え方のことなどをアドバイスさせていただいた方がいたんです。後日、「志澤さん!志澤さん!書けましたよ。こんなの出来ました!」と見せてくれて。「これで安心できます」と非常に喜んでいただけました。
売却を検討されているお客様へのメッセージ
売却を考えている方は、まずマーケットの中で自分の物件の価値を把握して“見える化”した方がいいと思います。一方、マーケットの価格はわかっていたとしても、売却の仕方によっては損をしてしまう場合もあるので、売却の方法についても考えておくべきです。
私たちは色々な選択肢の中から、お客様に一番メリットのある売却の提案をするよう心がけています。「売却で悩んでいる」「不動産の相続で困っている」ということなら、弊社の仕事にならなくても、どんなご相談でもお受けします。地場でずっとやらせていただいている会社ですので、逃げも隠れも出来ません。お客様の立場に立った信頼いただける対応をお約束します。
趣味
高校時代は登山、大学の時はスキーに熱中し、準指導員の腕前でした。自然に親しむのが好きですね。
休日の過ごし方
休日はバーベキューなどアウトドアを楽しんでいます。
尊敬する人
祖父です。一代で百貨店事業を築き上げました。もともとは着物の反物の販売で成功した人です。お客様の誕生日や娘さんの年齢などを詳細に記録しておいて、たとえば成人式の前には必ずご挨拶に行ったり、リヤカーに反物を積んで、箱根の芸者さんのところに売りに行くなど、商いの基本をやっていたことがすごいと思います。
座右の銘
小田原は二宮尊徳生誕の地です。尊徳翁の教えに「報徳思想」(至誠・勤労・分度・推譲)という考え方があります。中でも分度(身の丈に合った暮らしをする)、推譲(将来へ向けた貯蓄をし、他社や社会のために一部を譲る)という点は、持続可能に発展する街づくりを目指す私たちの仕事にも通じること。常に念頭に置くようにしています。
会社概要OUTLINE
商号 | 株式会社ニッショー |
免許番号 | 神奈川県知事免許(11)第12476号 |
会員 | (公社)神奈川県宅地建物取引業協会 |
事業代表者名 | 志澤 昌彦 |
所在地 | 〒250-0011 神奈川県小田原市栄町2-5-22 |
設立 | 昭和56年8月22日 |
ホームページURL | https://www.nissho-lives.com/sell/ |
TEL | 0465-22-1115 |
FAX | 0465-22-6398 |
営業時間 | 9:00 ~17:30 |
定休日 | なし |