アイズエステート株式会社REAL ESTATE AGENCIES

東京アイズエステート株式会社

不動産業界に入ったきっかけは？

昔から間取りを見るのが好きで、「自分が暮らしたらどんなだろう」と想像を巡らせながら不動産の広告をよく眺めていました。兄弟が不動産会社に勤めていて、「面白そうな仕事だな」と思ったこともあり、不動産業界を目指して就職活動を開始。新卒で住友不動産販売に入社して、まずは仲介の営業を5年、その後、新築マンションの受託販売に10年ほど携わりました。住友不動産販売の仲介営業は歩合給が普通なのですが、私が所属していたのは唯一、固定給の店舗だったんです。だから他の店舗ほどハードでガツガツした感じはなく、割とのんびりやっていたイメージがあります。勤め続けられたのは、そのおかげもあるかもしれません。

 

とはいえ、会社から売上げを求められるので、当時は早く契約してくれそうなお客さんを追いかけて、とにかく無難に、上司やお客さんから怒られないようにやろうとしていました。毎日お客さんが次々に来るので、大勢の中の一人という感じで深く入り込むこともなく、今とはまるで違うスタンスでしたね。ただ、そんな中でも不動産業界のダークな面や、会社第一でお客さんのことを考えないようなやり方は「違うな」という気持ちを持っていました。

 

独立したのは38歳の時です。会社勤めをしているとある程度、先が見えてくるので、自分の生活を犠牲にしたり思いと違うことをして頑張っても「やっと、あの辺のポジションか…」と思うと、「それなら自分の思うようにやった方がいい」と考えたわけです。そこで会社を辞めて同期のひとりと一緒に会社を興したのですが、船頭が二人いるというのもよくありませんでした。100％自分の思った通りにできないのであればサラリーマンと変わらず、かといって給料の保証があるわけでもありません。「自分の思い通りにやるには一人でやらなきゃダメだ」と気づいて、2年後、アイズエステートを立ち上げました。「不動産業界にあるダークな部分に負けず、お客様のためになるよう正直にやっていきたい」という思いが強くありました。

アイズエステートはどういう会社ですか？心がけていることは？

当社は目黒駅の近くにあることから目黒区と港区限定で営業しており、地域密着の丁寧な仕事を心がけてきました。おかげでリピートしてくださるお客様が多く、またそうしたお客様からのご紹介も多いことが特徴だと思います。「ご紹介者様に迷惑をかけてはいけない」という思いがあるので必然的に仕事が丁寧になり、それがまた新たなご紹介につながるという良い連鎖になっているのかもしれません。

 

売却でこだわっているのは「囲い込みをしないこと」で、とても大事なことだと思っています。囲い込みというのは自社利益のため、売却依頼を受けた物件の情報を他社に与えないことなのですが、これはお客様のためにならないので許せません。当社では絶対に「囲い込みしない」ことをお約束しています。また会社員時代、マンションの受託販売を長くやっていた経験から、売主様に具体的な提案ができる点も強みだと思います。当時の売主であったデベロッパーに提案するためには、根拠を示した話をする必要がありました。その経験を生かして価格設定や販売方法など、データを基にした具体的なプランをお示しできるので、売主様にきちんとご納得いただいた上で、売却を進めることができると自負しています。

 

売却を検討している物件の中には難しそうなものもありますが、当社ではそうしたお悩みのご相談も喜んでお受けします。たとえば「再建築不可」などもその一つ。色々と方法がありますし、難しい物件は逆に腕がなります。小さな会社ですから手間を惜しまず、目先のことだけにとらわれず、お客様と向き合うことに努めて、ひとつひとつのご縁を大切にしていきたいですね。

不動産業をやっていてうれしいことや特に印象に残っていることは？

嬉しいのは単純ですが、お客様に感謝されて紹介をいただいた時です。知り合いを紹介してくれるということは、私の仕事に満足して「この人なら任せてもいいな」と思ってくれた証だと思えるからです。親しくなったお客様から食事にご招待いただくこともしばしばで、これもとても嬉しく、長くお付き合いさせていただける方が多いのも本当にありがたいです。

 

印象に残っているのは、あるお客様から紹介された売却のご相談です。売れるまでに時間がかかりそうな物件で、紹介してくれたお客様も「ごめんね。見るからに売るのは難しいよね」と心配するほど。土地の形が悪く、車も停めづらい一戸建てでしたが、売主様は「高く買ったので高く売りたい」とご希望でした。そこでまずは売主様の希望価格で売り出して、一定期間経っても売れなかったら下げましょうということで販売活動をスタート。そして３ヶ月後、価格を下げたタイミングで、「ここから反響が入って、この先はこうなっていきますよ」という話を売主様にしているところで購入希望者が現れたんです。しかも、それまで全く反響がなかったのに、同じタイミングで3組も！　「これは行けるんじゃないか」と思っていたら、建物が良かったこともあり、3組が競い合って価格が上がり、予想以上の高値で売却することが出来ました。「飯澤さんの言った通りになりましたね！」と売主様が飛び上がるほど喜んでくれましたし、紹介してくれたお客様も「紹介して良かった！」と言ってくれて。私も本当に嬉しかったですね。

売却を検討されているお客様へのメッセージ

今は情報化社会で、査定価格を手軽に知ることができます。それこそ不動産一括査定サイトを使えば一度に複数社に聞くことができますし、そこで高い査定価格が提示されることもあるわけです。でもそれにあまり振り回されないで欲しいと思っています。

 

「高い価格で売り出せば高く売れる」ということはなく、適正価格はひとつしかないので、データを基にした根拠ある価格を示して、その地域の客層を分かった上でしっかり説明してくれる不動産会社に頼むべきです。たとえば港区の同じ白金でも何丁目かによって町の雰囲気が微妙に違い、客層も若干変わったりするので、査定価格や販売手法もそこに合わせる必要があります。そうしたことをよくわかっている不動産会社に頼むことが売却成功の秘訣だと思います。

趣味

バイクです。ツーリングに出かけて色々な景色を見るのが好きです。バイクは4台あって一番好きなのはハーレーですが、最近はおじさん世代に大人気のホンダのハンターカブにハマっています。

休日の過ごし方

息子がサッカーをやっているのでサッカー観戦をします。筋トレもしていて、自宅にジムを設けて休日だけじゃなく毎日鍛えています。

尊敬する人

息子からは尊敬されています(笑)。特にこの人と言うのはいないのですが、よくモノを知っている人と、私は口下手なのでトークがうまい人は尊敬しますね。

座右の銘

「他人の自分に対する評価は自分が思っている10分の1だと思え」です。これをサラリーマン時代から胸に秘めて、謙虚にしておごらず、仕事に取り組んでいます。