有限会社睦美　REAL ESTATE AGENCIES

愛知有限会社睦美　

不動産業界に入ったきっかけは？

大学時代に宅建士の免許を取得しました。僕は1年留学していたので大学を5年で卒業する予定だったのですが、卒業に必要な単位が4年で取れてしまい、就職活動をしないまま4年で卒業、急いで探して就職したのが工務店でした。2年ほど勤めたのですが、宅建士の資格を活かしたいと思い、不動産会社に転職。その会社はデベロッパーとして新築マンションや戸建ての販売、土地分譲の他、一般的な仲介もやっていて、僕は当初、新築マンションの営業をしていました。ただ元々、工務店にいたこともあって戸建の方が好きで、マンション販売には興味が持てなかったんですね。そこで新築マンションを売りながら、積極的に売買仲介にも携わるようになりました。歩合のことを考えれば新築マンションの方が稼げるのですが、自分のやりたい仕事の方に気持ちがあったので、だんだん仲介にシフトしていったんです。僕は学生時代、名古屋の不動産会社でアルバイトをしていて、その時に一通りの業務を教えてもらっていたので、実務をやっていく上での苦労は少なかったと思います。

 

独立したのは31歳の時です。ずっと「自分でやりたい」という思いがあったので、売買仲介の小さな不動産会社に移って２年半ほど経験を積んだ後、開業しました。独立当初は前々職の時から手掛けていた競売物件の調査をメインにやっていましたが、競売物件は景気に左右されやすいのでそれだけでは立ち行かなくなると思い、仲介だけでなく自社買取も行うようにしていきました。

 

事業を軌道に乗せる自信はありましたが、大きな会社にしようとか、いい車に乗りたいという望みはなかったですね。僕は手がかかる物件ほどやる気が出る性分なので、事業として考えると費用対効果は良くないかもしれませんが、普通に生活できるくらい稼げればいいという考えなんです。ズルいことをせず、本当のことを正直に伝えて、お客様の方を向いた仕事をしようということに努めてきました。

 

有限会社睦美はどういう会社ですか？心がけていることは？

困っている方を助けたいという思いがあって、売却のご相談に来られたお客様に対して、「採算が合わないからやらない」という判断はしないようにしています。「うちとしてここまでは提供したい」というレベルは落としたくないですし、色々な事情を抱えて不安な気持ちでお越しになるお客様も多いので、思っている以上のご提案をするということも心がけています。売却のご依頼をいただいた場合は一般的な広告活動に加え、周りの業者にも声をかけるなど早期売却に向けた取り組みを行います。とはいえ、過去にトラブルがあった業者や当社と方針が合わない業者、ブローカーのような業者とは取引しないようにしています。お客様に迷惑がかかるようなことがあっては困るので、しっかり誠実にやるというのがこだわりです。

 

最近、「他で頼んでいるけど売れない」といった相談も増えているのですが、売れない理由が「価格」ということも結構あります。一括査定サイトを使うと根拠のない高い査定額が示されるので、「ちょっとでも高いところがいい」となってしまいがちですが、当社ではそこをきちんとお伝えした上で、売れる価格についてしっかりご説明するよう努めています。書面ではなかなか伝わらないことも、お客様の事情を伺いながら、じっくりお話するとご理解いただけることが多いので、対面での相談を大切にしたいですね。状況に合わせて丁寧なご提案をするという点に自信を持ってやっています。

 

この頃は当社のオリジナルキャラクター「ムツミン」のことを、「あ、知ってます！」というところから、当社に信頼を寄せていただくことも増えてきました。岡崎市内の映画館やイオンで宣伝動画を流していることもあって、少しずつ知ってもらえているようです。皆さんに面白がってもらって、「ムツミン」に親しみを持ってもらうことで、もっと気軽に相談に来ていただけるようになると嬉しいですね。今後はさらに幅広いお困りごとに対応できるよう賃貸や賃貸管理も受けられるようにして、地域の人に安心して任せていただける不動産会社を目指したいと思っています。

 

不動産業をやっていてうれしいことや特に印象に残っていることは？

 

相談に来るお客様は皆さんお困りごとをお持ちなので、問題がクリアできて暗かった表情がパッと明るくなり、「ありがとう！」と喜んでいただけた時が一番うれしいですね。当社の仕事に対する評価だと思いますし、感謝されることもありがたいです。お客様が思っていた以上の結果に喜んでいただけたことは自信にもなります。

 

印象に残っていることはたくさんあるのですが、勘違いからのお取引のことを1つ。80代半ばの投資家の方から「近くの一戸建てを購入したい」というご相談がありました。3000万円近い物件で当社としてはありがたい話なのですが、ご高齢のため身内の方への確認をお願いし、「購入のことを伝えてOKが取れたら進めましょう」という事にしたわけです。その方はお子さんがいなかったのでご兄弟に確認することになり、「OKって言ってたよ」とのことでご購入いただきました。ところがその後、その方がお亡くなりになると、相続人としてご兄弟と姪っ子さんが現れ、開口一番「なぜそんな年寄りに売りつけたんだ！」と大変な剣幕で怒られてしまって。不動産購入の話が通っていなかったのでしょう。「普通に考えたって80半ばでそんな大金を使うなんておかしい！」と、怪しい不動産屋がだまして買わせたと言わんばかりのお怒りだったんです。そこで事情をしっかり説明してご納得いただき、最終的には戸建ての売却依頼の他、所有していた区分マンションや土地の処分も任せていただけることに。大変なこともあったのですが、全ての対応が終わった時、当初ものすごい剣幕だった姪っ子さんから「本当にありがとうございました」と言っていただけたのがとても嬉しかったですね。

 

売却を検討されているお客様へのメッセージ

当社は一括査定ではないので基本的に私がすべて対応しますし、査定価格には根拠がありますから、売主様にはご納得いただけるまで丁寧に説明します。また、当社でお引き受けできないものは「扱えません」とはっきりお伝えしています。不動産には相場があり、坪50万円の不動産を、「坪100万円で売ってくれ」というのは無理だからです。ただ過去には、相場が上がって坪80万円で売れたケースはあったので、倍額はないにしても少し高めのチャレンジをしてみる価値はあるかもしれません。

 

不動産を売る人にも買う人にも理由があります。売る人に対しては理由がはっきりしていないと方向性がブレがちですし、「高く売りたい」とおっしゃっても、実はスピードを重視すべき事情をお持ちの場合もあり、さまざまです。当社ではこれまで任意売却などあまり公にできないようなケースも含めて、色々な案件に対応してきたので、お客様のお悩みに合わせたご提案ができますし、専門家の力が必要な場面でも地元のつながりを生かしてご紹介させていただきます。力になれるよう努めますので、とにかくお気軽にご相談に来ていただきたいですね。真摯な対応をお約束します。

 

趣味・休日の過ごし方

仕事の折込チラシを作るのが一時期、趣味のようになっていました。今は趣味がないので探しているところです。普段は休みがほとんどないので、年末年始やゴールデンウィークに長めの休みをいただいています。映画を見に行ったり、東京ディズニーランドに出かけたり、家族サービスが中心ですね。

尊敬する人

特にこの人というのはないのですが、「迷惑をかけない人」でありたいですね。小さい頃から親に言われてきた「自分がされて嫌なことはするな。自分が嬉しいことやってあげなさい」というのがあって、それは息子にも話しています。結果的に迷惑をかけてしまうこともありますが、その時は真摯に受け止めて改善するように努めたいと思っています。

座右の銘

仕事をする上では、「お客様の期待を上回るのではなく、遥かに上回る提案をする」というのが信条です。「これぐらいやってくれてありがとうね」ではなく、「それ以上のことをやる」。そこを目指しています。