株式会社NORTH COMPANYREAL ESTATE AGENCIES

大阪株式会社NORTH COMPANY

不動産業界に入ったきっかけは？

高校卒業後、音楽の仕事がしたくて東京に行ったのですが、営業の仕事をしてみたいと思うようになり、頑張った分だけ稼げそうな不動産業に決めました。何社か応募して関西に戻りたいという気持ちもあり、関西の大手不動産会社に就職しました。当時はノルマが厳しくて、でも私は営業力にあまり自信がなかったので、就業後に夜中までチラシを配ったり、先輩が対応しなかったお客様に一生懸命電話してご案内につなげたりというやり方をしていましたね。先輩の中には押しの強い人もいましたが私はそういうのが嫌いで、上司に「押しが弱い」とか怒られながらも、ちゃんとお客様に応えられる仕事をしようと心がけていました。

 

入社して4年ほど経って店長になり、管理職として9年勤めました。営業とは違う面白さもありましたが35歳の時に病気をして、そこで売上至上主義の会社員であることにプツンと切れてしまって…やっぱり自分で動いて接客する方が楽しいと思い、独立することにしました。東住吉で開業したのは最初に配属された営業所があり、大阪に来て住み始めた場所でもあって一番馴染みのあるエリアだったからです。開業自体は短い期間でスムーズに出来たのですが、その後すぐコロナ禍で緊急事態宣言が出てしまい、昔のつながりや知り合いの業者さんにもらった案件で１，２件しか物件がないという所からのスタート。「この先どうしよう」と不安な思いでしたね。そんな中、介護タクシーをしている方の話を聞いて興味を持ち、ほとんど仕事がない状態だったので自分でもやってみることに。実際に始めてみるとやることがない事務所にいるのと違い、色々なお客様に乗ってもらって話をさせていただくことで不安から解放されましたし、つながりからご紹介いただけたりで、介護タクシーをやりながらコロナ禍をどうにか乗り切れたという感じです。地域での社会貢献の意味もあるので今後も続けていきたいと思っていますし、不動産の仕事も徐々に増えてきた今、地域密着でお客様の方を向いた仕事をしようという気持ちも一層強くなっています。

NORTH COMPANYはどういう会社ですか？心がけていることは？

売上の追求よりも「お客様に応えられる仕事」というところにこだわっています。どんな小さなことでも真面目にきっちりやることはもちろん、お客様の問いに対するレスポンスも出来るだけ早くということを心がけています。

 

売却となるとお客様は大手に行きがちですが、私も関西では大手の不動産会社で営業や店長を経験してきたので、各業者さんの事情を分かった上でアドバイザーとして適正な金額を示せるのが強みです。私はお客様がどのくらいの期間で売りたいのかというところが一番大事だと思っていて、すぐ売りたいならそのための金額設定が必要ですし、ある程度の期間で売りたいならそれに適した金額を提示してアドバイスします。一方、いくら時間がかかっても構わないということなら、お客様の希望金額で出しましょうとお話することも。さらにもう１つ。お客様が売却したい物件と類似する物件が市場に出ているかというところも見ます。競合する物件があれば考えなければいけませんし、逆に市場にないのであれば高く成約する可能性もあるので、そうしたところのバランスと見極めについても、分かりやすく丁寧にお話させてもらいます。お客様はいくらでも待つという方より、色々なご事情によりある程度の期間で売れてほしいという方が多いので、今の市況の中で一番絶妙な金額設定をして、出来るだけスムーズな売却が出来るように努めています。

 

中には価格の安い物件や手間のかかる物件もあって、大手だと断ったり、預かってもほったらかしにすることもあるのですが、僕はどんなご相談でもお聞きして、お預かりしたからにはしっかり売却活動をするというスタンスです。長屋や連棟住宅なども得意なので、困っている方のお力になれるものと自負しています。最近は相続の他、施設に入る親御さんの家を売りたいというご相談も多いのですが、不動産のことに限らず手続きなども分かる範囲でアドバイスをしています。士業の先生が必要なケースもありますが、その場合はご紹介もしますし、時には間に入ってお話させていただくことも。司法書士の先生に何をどう伝えればいいのか分からないと思うので私の方で流れなどを説明して、お客様には書類を集めて来てもらうとか、なるべく手間をかけずに済むようなお手伝いをしています。お客様に向き合った丁寧な対応を今後も続けていきたいですね。

不動産業をやっていてうれしいことや特に印象に残っていることは？

うれしいのはお客様からの感謝ですね。先日も、私が前職で新人の時に買っていただいたお客様から連絡を頂戴し、その家に息子さんが住むことになってローンの借り換えのご相談がありました。いくつか銀行さんに確認してみると、ローンを組むのにどこの銀行でも大丈夫という物件ではなかったので難しそうです。そこで別件で対応してもらった銀行の担当さんを思い出し、聞いてみると良い感触が。さっそくお客様に紹介したところ、ほどなく「融資OKでした！！」と連絡をいただき、ものすごく感謝されたのがすごくうれしかったですね。売上に結びつくことではなかったのですが、お客様のお力になれたことも喜びでした。

 

最近、印象に残っているのはお預かりして売り出した物件が、内覧お1人目で決まったことです。売れるのが早すぎて、売主様が「安く出しすぎたのでは？」と思ってしまうかもしれないと心配したほどです。それでも金額の交渉もあってご了承いただき、売主様が希望する期間内で売れたので、とても喜んでいただけました。スムーズに進んだのは絶妙な値付けの結果だとも自負しています。

売却を検討されているお客様へのメッセージ

まず、いろいろな不動産会社の話を聞くことをお勧めします。大手さんはもちろん、当社のような小さな不動産会社にも相談した上で判断いただくのが一番です。大手さんだからといって必ずしっかりやってくれるとは限らず、後回しにしたり、ほったらかしにしたり…私も経験してきてしまったことなので、ネームバリューだけでは本当のところは分からないと思うんですね。不動産は非常に高価なもので、売却となればお客様の人生においてすごく大事なものを売るということになりますから、担当者の人間性や人となりをインスピレーションで感じると思います。「ちょっと合わないな」と思ったらやめておいた方がいいですし、そういう感覚みたいなところも大事なことだと思います。

 

「こんな小さな会社で大丈夫かな？」と不安に思われるかもしれませんが、私はどんなご相談でも伺って、お客様のお困りごとにしっかりと対応させていただいています。「どこに聞いたらいいのかわからない」「安い物件だけど大丈夫かな」といったことでも心配なさらず、どんな小さなことでも遠慮なくご相談ください。

趣味・休日の過ごし方

子供と遊ぶことです。不動産会社が休みの火曜水曜は介護タクシーがあるので、休日というのはなくて、「子供と遊ぶ」と決めた日に休むという感じです。毎晩の晩酌が息抜きといった所ですね。

尊敬する人

あるセミナー講師の方です。営業の神様的な感じの人でたまたまセミナーを聞いて「すごいパワーだな」と思い、自分でも営業がやりたいと思うきっかけになりました。成功法則の本なども読み漁って最終的に「誰よりも真面目にやること、成功やお金は後からついて来る」そういうことが全てなんだと思って以来、ずっとそのスタンスでやっています。

座右の銘

その講師の方に教えていただいた「信じるな、疑うな、確かめろ」という言葉です。今はSNSなどで情報が溢れていますが、それらを信じてもダメだし、疑ってもダメ。私は噂を信じたりせず、自分でやって自分で確かめてみるということを大事にしています。