山内興産株式会社REAL ESTATE AGENCIES

福岡山内興産株式会社

不動産業界に入ったきっかけは

大学卒業後、製薬会社に就職して営業をしていたのですが、自社利益を追求する会社の方針になじめず悩んでいました。“とにかく売ればいい”という仕事を続けていくのは辛いと思い、じゃあ自分は何を求めているのかと考えた時に、“人様の幸せに貢献する仕事がしたい”という思いに気づいて退職。ホテルニューオータニ博多に転職し、その1年後、山内興産グループに入社しました。山内興産は妻の父が立ち上げた会社で、当時は市内中心にレストラン、ビジネスホテル、健康センター、不動産業などをしていて、先々私が引き継ぐ話もあったことから、まずホテル部門に配属となり、その後健康センターの支配人に抜擢されてサービス業に従事してきました。

 

そうした中、不動産事業の仕事を学ぶため宅建士の資格取得に挑戦したのですが、仕事をしながらの勉強は大変で5回目の試験でやっと合格。資格取得後に受けた2日間の実務講習で業務に携わる人の姿を目にし、不動産業が金融や経済、法律、建築など色々な分野の中心にあることが分かると、実際に始める前からやりがいがある仕事だと感じました。それと同時にお客様の高額な財産を扱うわけですから、いい加減な気持ちでは出来ないと気が引き締まる思いもしました。しばらくは健康センターと掛け持ちで土日はチラシを配ったり、分譲地に現地待機するなど不動産の仕事をしていましたが、大変さはなくサービス業で培った接客業を生かせることや、実務を覚えていくことは楽しかったですね。

 

社長に就任したのは41歳の時で、事業の見直しを行ったことをきっかけにコロナ前にはサービス業から手を引き、不動産業に専念して仲介１本に特化することにしました。とはいえ、それまでは開発や分譲などもやっていましたから、業態変更についていけないとやめた社員もいましたし、売上を追求する考えから抜けきれない社員もいて、当初は仲介業について分かってもらうのに苦労しました。分譲している時は自社で建てたマンションを販売しますが、仲介は2者間の仲立ちをして取引をする仕事で、物を売ることと別ものです。”売主様のために動く”という考えがなかなか理解されないのはとても苦しかったです。儲けてナンボということではなく、お客様ファーストで動いた結果、仲介手数料をいただき、それが売上になることで社員の幸せにつながり、会社も存続するというのが私の考え方。自分のできること、得意なことをすべて精一杯やって、お客様の満足を実現したいんです。若い頃に抱いた「人様の幸せに貢献する仕事がしたい」という思いを事業を通して貫いていきたいと思っています。

山内興産はどういう会社ですか？心がけていることは？

当社では、幅広い不動産業務に携わってきた経験とノウハウを生かして売買仲介に特化し、「売主様の味方であり続ける」という考えのもと、片手仲介を採用しています。少しでも高く売りたい売主様と少しでも安く買いたい買主様は利益相反しますから、両手仲介で双方の間に立つのは本来難しいことです。完全片手仲介にすることで囲い込みをすることなくオープンで透明な取引を徹底できますから、100％売主様の味方としてご要望を叶え、利益に貢献できるものと自負しています。

 

独自のこだわりを持った丁寧な取り組みを行っている点も特徴です。まずひとつが物件写真で、ポータルサイトなどで大きな印象を与えますから、不動産に特化したプロカメラマンと提携し、物件の魅力を最大限引き出すようにしています。合わせて販売図面にも力を入れ、少しでも早く高く売れるようアピールポイントをお伝えしています。図面１つで売れ方が変わるので手を抜けないところです。また、1級建築士が在籍していますから、売却する物件に無料で簡易インスペクションをお付けし、必要に応じてリフォームなどのアドバイスができることも強みの一つ。LINEを中心としたスピーディで密なやり取りにも努め、安心してご依頼いただける体制を整えています。

 

査定については、近隣の成約事例や競合物件の販売状況などを元に、必要に応じて現地調査も行って、市場の相場に基づいた適正価格をご提示します。高すぎる価格で出しても売れなければ意味がありませんから、査定の根拠をしっかりご説明した上で、売主様のご希望を尊重しながら売出価格のアドバイスを行っています。最終的に価格を決めるのは売主様ですし、売主様の売りたい金額で売るべきですから、「もっと高く売りたい」とご希望される場合も適切なご提案を行って、少しでも高く売れるよう精一杯努めています。

 

私は決めていることがあって、「出会うお客様は全部良い人」と思うようにしているんです。そのお客様が当社を頼ってお問い合わせくださるわけですから、常に全力投球で期待に応えたいと思っています。ご相談の中には売るのが難しい物件で、「他社で返事ももらえなかった」と来られる方もいるのですが、山の奥だとか親族と揉めているといったご事情に関係なく、まず「どうされましたか？」からスタートして、「やれることはこうですよ」とアドバイスをお伝えするなど出来るだけお力になるようにしています。当社で対応できないこともありますが、そうした場合も当社が窓口となって連携している専門家をご紹介しますし、もちろん戸建てや土地のご相談もお受けしますので、安心して頼っていただきたいですね。これまでの様々な不動産事業の経験を生かして、全力でお力になりたいと思います。

不動産業をやっていてうれしいことや特に印象に残っていることは？

お客様から感謝の言葉をいただいた瞬間は嬉しいです。「ありがとう」「頼んでよかった」と言っていただくことが励みになります。

 

特に印象深いのは、一括査定で出会ったお客様のお取引です。物件の写真がとてもよくてポータルサイトに載せてすぐ決まり、お客様にとても喜んでいただけました。売主様は値引きなしで売却でき、来た買主様も思った通りと、それは私がやりたかったスムーズなお取引の形だったんです。まだ両手仲介を行っていた頃の話ですが、そこから“売主様のために動く”という方向にシフトして現在の完全片手仲介になったわけですから、きっかけと自信になったお取引という意味で非常に印象に残っています。

売却を検討されているお客様へのメッセージ

不動産の売却は、単に「売れればいい」のではなく、「売って良かった」「買って良かった」と双方が満足するお取引でなければ困るわけです。物件を売るということは次に引き継ぐ人を見つけるということですから、売主様にはまずそうした気持ちを持っていただくことが大事だと思います。

 

売却の検討については、「今ならいくらで売れそうか」物件の相場を把握した上で、ご自身がイメージしていた金額は高すぎないか、無理はしてないか、考えていただくといいですね。そしてご自身で満足できる売却目標価格を決めて、それを持って納得がいくまで不動産会社の話を聞き、しっかり依頼先を選ぶことが売却を成功させるために必要なステップだと思います。

 

当社は100％売主様の味方として、少しでも早く高く売却できるよう精一杯努めさせていただきます。ご満足いただける対応をお約束しますので、売却についてのどんなことでもお気軽にご相談ください。

趣味・休日の過ごし方

趣味は剣道と座禅です。これらは関係が深いので自然と取り組むようになりました。ストレス解消になっています。読書も好きで、休日には本屋や図書館によく行きます。ジャンルにこだわらず不動産や投資関係の本、小説など気になる本を買って、いつも持ち歩いて暇があったら読んでいます。

尊敬する人

尊敬しているのは曹洞宗の祖で、鎌倉時代を代表する僧である道元禅師です。彼の教えは、私が座禅をする際の指標となっています。座禅やお釈迦様の教えにもとづく精神は、日々の生活での支えになっています。

座右の銘

「今しかない」という言葉が私の信念です。今やっていることが未来につながり結果を生みます。今この瞬間を大切にし、悔いのないように真剣に取り組むことが大事だと感じています。