スマイルネット株式会社REAL ESTATE AGENCIES

東京スマイルネット株式会社

不動産業界に入ったきっかけは？

スマイルネット株式会社の前身は、1958年に私の父が創業した木材・住宅資材販売会社でした。その後、木造住宅の建売販売へと事業を拡大し、不動産業に携わるようになりました。幼い頃は父に連れられて建築現場を訪れ、建物が完成していく様子を眺めるのが好きでした。

 

中高時代は部活動に熱中していましたが、大学進学後、将来を考える中で、やはり親しみのある不動産業に自然と関心が向いていました。大学在学中に宅地建物取引士の資格を取得し、卒業後、銀行系の不動産会社に就職。11年間勤務し、戸建て・マンション等の住宅仲介に始まり、分譲マンション用地・ビル用地等の事業用不動産の仲介まで個人・法人問わず幅広い取引を経験させてもらいました。相続や離婚に伴う売却、住宅ローンの支払いに困っている方への任意売却の提案など、個々の事情が複雑に絡み合う、難しい判断を要する案件にも多く携わる機会をいただきました。

 

2000年前後から大手建売分譲業者が相場より高値で土地を次々と仕入れるようになり、小さい地元の不動産会社は、徐々に土地を安定的に仕入れることが難しい時代になっていきました。父の会社にもこの影響が大きく出ていることは明らかでした。私は長男で「実家の家業をどうするか」考えている時期とも重なっていたこともあり、これまで経験を積んだ不動産全般の知識を生かしていこうと、自分なりに整理付けをし、サラリーマンを辞め、実家に戻り父とともに働き始めることにしたのです。

 

入社後は私が経験したことを生かせる仲介業にも取り組みはじめました。2000年4月に社名をスマイルネット株式会社に変更し、売買仲介だけでなく、賃貸管理にも注力。地元の賃貸仲介・管理会社との関係を大切にし、マンションやアパートを購入したオーナー様に安心して管理を任せていただける体制を整え、2010年に父の後を継ぎ代表取締役に就任しました。

スマイルネット株式会社はどういう会社ですか？心がけていることは？

まずは「しっかり話を聞くこと、わかりやすく説明をすること、お客様のペースに合わせ強引な営業をしない」ということは基礎として心掛けています。また、地域で長年にわたり不動産取引を手がけてきたため、私たちは地元の相場や市場動向を熟知しています。地元の住宅事情や暮らしの特徴を踏まえた具体的なアドバイスも可能です。

 

不動産の売買は、一生に何度も経験するものではないため、誰に相談をしたらいいか迷われている方がほとんどです。また、取引価格も高額です。そのため、多くのお客様が不安を抱えながらご相談にいらっしゃいます。当社では、お客様の疑問や不安を解消できるよう、丁寧でわかりやすい説明を心がけています。市場の動向を踏まえ、適正な相場に基づいた根拠のある価格設定と最適な売却プランをご提案します。

 

大手不動産会社では、担当一人当たりの案件の多さから、対応が後回しになることも少なくありません。特に、売却が長引くと、担当者が変わるたびに同じ説明を求められ、余計な手間やストレスがかかることもあります。当社では最初から最後まで一貫して同じ担当者が対応し、お客様の状況に応じたきめ細やかなサポートを提供しています。

 

近年、相続に関連する不動産売却の相談が増えています。当社は、不動産相続の専門ネットワークにも参加し、税理士や弁護士と連携することで、相続に関する相談をワンストップで対応をすることが出来る体制を整えています。また分かりやすく正しい情報を伝えられるよう『失敗しない相続不動産売却の教科書』という本を出版しました。お客様に最適なアドバイスを提供し、スムーズな手続きが進められるようサポートしています。

不動産業をやっていてうれしいことや特に印象に残っていることは？

お客様からご相談を頂き、皆さん自分の理想を追い求めておられる中で、結果的にお手伝いすることが出来て喜んでもらえる、その場面に接することが出来ることがこの仕事の一番の喜びです。

 

印象に残っているのが、不動産業界に勤める方からの売却依頼です。その方は都内の不動産会社に勤務しており、ご家族が所有する物件の売却を希望されていました。しかし、担当エリア外のためご自身では取引ができず、どの会社に依頼すべきかを慎重に調べた結果、当社を選んでくださいました。経験豊富な同業者が、大切な案件を託してくださったことは大変光栄でした。この経験を通じて、専門知識を持つ方々にも選ばれる信頼の重要性を改めて実感しました。

 

売却の背景には、お客様の数だけ事情があり、状況も異なります。お客様ごとに最適な提案をすることが、信頼につながっていると感じています。

売却を検討されているお客様へのメッセージ

売却をお考えであれば、できるだけ早めにご相談いただくことをおすすめします。特に相続に関しては、事前の準備が非常に重要です。相続税は発生から10か月以内に納税する必要があり、現金が不足していると納税資金の確保が課題となるケースも少なくありません。不動産の売却や活用の選択肢を早めに検討することで、より良い条件で資産を整理し、計画的な相続対策が可能になります。

 

また、不動産取引は、個々の条件や地域の影響を強く受けるため、大手不動産会社に依頼すればスムーズに売却できるとは限りません。地域に根ざした不動産会社だからこそ、相場や市場動向をより深く把握し、より適切な売却戦略ができる場合もあります。

趣味・休日の過ごし方

趣味は野球とキャンプです。野球はプレーヤーとしてではなく、社会人チームの監督を務めています。小学生の頃にリトルリーグに入り、高校まで続けていました。今は仕事終わりに球場へ行き、ナイターで監督をしています。人数が足りないときはプレーすることもありますが、腰の具合を考え、基本的には監督に専念しています。

 

キャンプは、最近は行けていませんが、子供たちが小さい頃はよく行っていました。自然の中で過ごす良さを感じることができるので、また機会を見つけたいですね。今は子どもたちも大きくなりましたので、夫婦二人のキャンプも楽しみたいと思っています。

尊敬する人

尊敬する人物は、父ですね。私は父の会社を継ぐ形となりましたが、父はゼロから起業し、会社を築き上げました。子どもの頃は遠くから仕事姿を見ていただけでしたが、実際に一緒に働くようになり、その決断力や経営の姿勢に改めて尊敬の念を抱きました。

 

町の小さな会社ではありますが経営しながら、数々の決断を迫られる場面があったはずです。父は常に冷静に判断し、事業を続けてきました。その手腕には、今も学ぶことが多いと感じています。

座右の銘

私の座右の銘は、会社としてのものと個人としてのもの、二つあります。

 

会社として大切にしているのは「三方良し」です。「売り手良し、買い手良し、世間良し」という考えのもと、関わるすべての人が幸せになれる取引を心がけています。お客様の笑顔を見ることが何よりのやりがいであり、それは社名である「スマイルネット」の由来でもあります。

 

個人として意識しているのは、「行動すれば次の現実」です。経営コンサルタント・石原明さんの言葉で、小さな行動が新しい現実を生み出すという意味があります。悩んでいるだけでは何も変わらない。まず動くことが大切だと考えています。