あべ不動産企画株式会社REAL ESTATE AGENCIES
新潟あべ不動産企画株式会社
不動産業界に入ったきっかけは?
住宅会社のミサワホームに入社して35年ほど勤めました。ミサワホームでは住宅営業だけでなく、仲介、アパート投資などいろいろな部署を経験し、不動産業界のたいがいの商品を扱ってきました。定年1年前に早期退職制度に手をあげて退職。定年後にやろうと思っていた不動産業で独立しました。開業を考え始めたのは50代後半あたりで、元気なうちは仕事がしたいと考えていたからです。
開業にあたっては、今まで不動産業で長年にわたり培ってきたノウハウや不動産コンサルティング部門での経験を生かし、お客様の役に立てるような仕事がしたいと考えていました。会社員時代は数字に追われていましたが、数字は結果であり、大切なのは過程です。「お客様の信頼を得なければ数字は上がらない」と思って長年やってきました。若い頃には数字が上がらず辛い時もありましたが、結果は自分の都合であってお客様の都合ではありませんから、お客様の求めているものをつかんで信頼に応えるのが大事だと思っていたわけです。だから極端なことを言えば、買わない方がいいという人には勧めないこともありました。イケイケ営業というやり方もあったかもしれませんが、数字だけに追われているやり方では定年まで長く続けるのは難しかったと思います。
開業した時、税理士の先生から「3年は赤字を覚悟してください」と言われ、その通り3年間は赤字が続きました。もっと若いうちに開業していたら別のスタンスで動いたと思いますが、子供も一人前になり住宅ローンもなかったので、マイペースに頑張りました。初めは仲介だけでしたが、自分で仕入れをしたり、学生時代の同級生や前職のつながりから売却の相談をいただけたりしたこともあって、累積赤字は解消。初めから3年は我慢するつもりでやっていたので、「開業は失敗だった」と思ったことは一度もありません。
あべ不動産企画はどういう会社ですか?心がけていることは?
まず「間違いのない取引」にこだわっています。そして高価な不動産を買ったり売ったりすることは、お客様にすごくストレスがかかることなので、少しでも軽減できるよう取引の流れや税金を含めたお金のことを、最初にお会いした時にきちんと説明するようにしています。
売りたい方は色々なご事情や要望をお持ちなので、その部分をしっかりと汲み取った対応をするのはもちろん、お客様のためになるアドバイスを心がけていますね。
誰でも高く売りたいのは当然ですが、もう1つ時間も大切で、たとえば、ある地域で売り物件が5件出ると値段や条件のいい物件が先に売れ、次に4件になった中でいいものが売れていく。でも最後になってくると売れない間にまた他の売り物件が出てくるので、世の中にはいつまでも売れ残る物件というのが出来てしまうわけです。ですから時間をかけるのか、あるいは3ヶ月経ったら値段を見直すのかなど、ご相談をいただいた際は査定額だけでなく、そういった具体的なところまでお話しています。
中には問題があって売るのが難しかったり、手間がかかったりする物件もあるので、出来る限りお客様のプラスになるよう私自身が動くこともしばしばです。相続した人が売却する際、「空き家の3000万円特別控除」が受けられるよう市役所とやり取りしたこともありますし、売却時に税制の特例を受けるために、間違いがないよう税務署に行って契約書をチェックしてもらったこともあります。私は不動産コンサルティングやFPの資格も持っていて、色々なケースに対応できる知識と経験があると自負していますし、せっかくノウハウがあるのだから、お客様のために役立てたいという思いがあるんですね。もちろん必要な場合は専門家とやり取りをして、アドバイスをもらいながら進めるようにもしています。手間がかかるのでたくさんの数はこなせませんが、ただ売るだけとか、高く売っても高い税金がかかったら意味がないので、出来るだけのことをやってあげたい。私一人の会社で大きく儲けようという考えがないので、お引き受けしたことは出来る限りの対応して、私と出会った人に幸せになってもらえるよう今後も努めていきたいですね。
不動産業をやっていてうれしいことや特に印象に残っていることは?
お客様に感謝されるのは嬉しいです。でも何よりお客様が喜んでくれるということがやっぱり一番の喜びですね。
最近で印象に残っているのは、離婚することになったお客様の一件です。その方は自宅を売却することになり、時間がなかったため買取をご希望されていました。そこで当社の買取額をお示ししたのですが、別にもう一社、知り合いの不動産会社にも査定依頼していたんですね。買取額がほぼ同等だったこともあり、「申し訳ないけど知り合いの会社に頼むことにしました」と連絡が入りました。残念ですが、この話はそれで諦めたわけです。
ところが1週間ほど経った頃、そのお客様から連絡が入り、「30万円ほど買取額を上げてもらえませんか?」とおっしゃるので事情をお伺いすると、固定資産税の支払いなどで想定外のお金が必要になってしまったとのこと。お知り合いの会社は組織が大きいため、1度通った稟議を改めるのは難しく、交渉には応じられないようなのです。一方、私は一人でやっていて柔軟に対応できますから、すぐに見直した価格で買取りました。これに加えて金融機関と掛け合って、住宅ローンの残債を無担保ローンに借り換えるアレンジメントも実施。お客様が喜んだのは言うまでもありません。「これで再出発できます!」とそれはもう大変に感謝されました。私もお役に立てたことが実感できてすごく嬉しかったですね。
売却を検討されているお客様へのメッセージ
まず、いつまでに売りたいかが重要です。ご自身の気持ちや事情もあると思うので、ある程度の時期を考えておくとよいでしょう。売る価格は時間によって変えられるので、時間をかけられるのなら、高めに出して下げていく方法が可能です。ただし、不動産は腐りませんが“生もの”なので、いつまでも売れないと鮮度が落ちます。鮮度が落ちると「知ってるけど寄り付かない」ということになってしまうので、いつまでに売りたいかと言うことも大切なんですね。それから妥当な売り値というものは、これまでのデータや世の中の動きなど色々な要素から導き出されます。単純な計算の結果だけで読めるものではないので、売り値についてはご相談の中でアドバイスをさせていただきます。
売ると決めていない段階でのご相談も、もちろん喜んでお受けします。「いくらくらいなの?」「こういう場合はどうなの?」ということを聞きに来るだけでも全然構いません。またお急ぎの場合は、決まった時間の中では出来ることも限られてきますから、ぜひ早めに相談していただきたいと思います。
趣味
読書です。「1ヶ月1万円は本代に使っていい」と自分で決めています。1万円分はなかなか読めませんが…。科学や地震学など専門書が好きで、ここ2〜3年は新型コロナウイルス関連の本が記憶に残っています。知識欲を満たしながらお客様への説明など仕事にも生かせる、実益を兼ねた趣味ですね。
休日の過ごし方
今はご無沙汰ですがバスケットボールが好きで、60歳まで“草バスケ”を楽しんでいました。降雪量が多い新潟は室内競技が盛んなバスケット王国。レベルが高いんです。試合を見るのも好きです。
尊敬する人
ジャーナリストでノンフィクション作家の立花隆さんです。色々なジャンルの本を書いていますが、彼はある分野に取り組む時は、まず10冊の本を買って読んで知見を深めていたそうです。その姿勢や著作にはかなり影響を受けました。
好きな言葉
サミュエル・ウルマンの詩「青春」が好きです。「青春とは人生のある時期ではなく、心の持ち方を言う」という内容に感銘を受けました。年齢とか肉体とか当然若い頃も青春なんですが、50歳、60歳、70歳になっても、気持ちはいつまでも青春でいたいと思っていますし、好奇心も忘れずにいたいですね。
会社概要OUTLINE
商号 | あべ不動産企画株式会社 |
免許番号 | 新潟県知事免許(3)第4979号 |
会員 | (公社)新潟県宅地建物取引業協会 (公社)首都圏不動産公正取引協議会 (公社)全国宅地建物取引業保証協会 |
事業代表者名 | 阿部 悦雄 |
所在地 | 〒950-0922 新潟県新潟市中央区山二ツ2丁目14番3号 |
設立 | 平成22年1月26日 |
ホームページURL | https://www.abe-f.co.jp/baikyaku |
TEL | 025-278-8815 |
FAX | 025-278-8823 |
営業時間 | 9:00 ~18:00 |
定休日 | 日曜・祝日 |
スタッフ紹介STAFF
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代表取締役社長
阿部 悦雄