リースバックについて正しい情報が知りたい
諸事情により収入が減って住宅ローンの支払いがきつくなっています。リースバックという方法を知って、もし毎月のローンより少しでも家賃が
安くなるなら住み続けられるのではと思い、調べ始めました。でもネットを見ているとリースバックを勧める、勧めないと両極な話があるので、
ぜひ正しい情報を知りたいです。
回答
リースバックというのは不動産業者が、ある方の家を買い取りますと。で、その売られた方はそこに住み続けるために、買い取ったリース業者に賃料を払って賃貸借契約を結んで、ずっと生活は変わらない形で住み続けると。そういう方法、仕組みになってます。メリットとしては、住み慣れた家を今の生活のまま、まあリースバック業者に買い取ってもらうということなので、まとまったお金がある程度入ってくると。なのでちょっと当座の資金が必要だとか、そういった人にとってはまずそのお金が入ってくる。かつ、普通は売ったらその家を出ていかなきゃいけないんだけども、再度というか賃貸借契約をリースバック業者と結ぶことで賃料を払わないといけないけれども、住み続けることができると。っていうのがメリットになるのかなと。ただ単純にそのデメリットというのは安いですよね。
一般的には、要するに売る値段て言うのか。普通に売るよりも多分、安けりゃ半分。良くて7割ぐらいの相場っていうのがオチじゃないかな、っていう風に思います。そこから家賃を払い続けると。だと問題は、そのじゃあ、「家賃設定がどれぐらいなのか？」ということで、だいたい多分、恐らくですけど、10年も家賃を払い続ければ、恐らく受け取った金額は無くなっていく…ぐらいの計算になるんじゃないかなと思うんですよね。結局、要するに業者さん、リースバック業者さんというのも、これは本当に慈善事業で別にやるわけじゃないじゃないですか。何で要するに買い取って貸し出すかというと、これはきちんと儲かるから。逆にいうと儲からない、利益の出ないような金額では買わないし、安い金額では貸し出さないということで、だからその事業としてあくまでもやっていることなので。
＞＞リースバックを検討してもいいのはどんなケース？
そうですね。もしお勧めできるとすれば、まずローンの残債という、住宅ローンの残債というのはまずないこと。で、あとはご高齢の方で、「愛着のある家に死ぬまで住み続けたい」とか、という方に関しては、その普通に売るよりも安くはなったとしても、そこで住み続けられるという気持ちというか、そういうところで納得できるのであれば…それでも検討の余地はあるかな～ぐらい。他にも方法あるんじゃないかと思いますけど。
＞＞この相談者さんに対して注意点を伝えるとしたら？
基本的にはこの方に関して言うと、多分リースバックはあまりお勧めできないかなという風に思います。
その理由としては、リースバックというのは、不動産業者に家を買い取ってもらうという形になるので、まず買い取りの金額が普通に売るよりも、だいぶ安くでしか売れない。そのローンの残債を消せるとか、その方が家賃を払い続けるという余力が残るほどの金額で売れないケースがまずほとんどだというのが一つで、あとは結局ローンの支払いが困難で、賃料の方がローンの支払いも安くなるなら検討したということなんですけど、賃料もそんな例えば何万も、そのローンの支払いから安くなるっていうことはまずちょっと考えづらい。ということなので、事実上、だから本来なら普通の相場で売れるものを、わざわざ安い、相場でも安い金額で売って、で外から見たね、生活が変わらないっていうそのためだけに賃料を払い続けるという形になるので、実際がお金の流れとしては多分、あんまり特に変わってこないんじゃないかなという風に思います。
＞＞まず、どうすればいいかアドバイスお願いします
ローンの支払いの悩みについては、ローンの金額を減らすか、支払額を減らすか、ローンをなくすかっていうことしかないと思うんですけど、ローンをなくそうと思えば売ること。で、ただし、普通に売るんだったら次の住むところを探さないといけない、ということになりますけど、ローンの支払いを消すなら売る。で、あとローンの支払いを減らしたいのであれば、銀行に相談するっていうことですね。住宅ローンだったら、今借りていらっしゃるところの銀行さんの窓口に「支払いがしんどいから何とかなりませんか？」というのをまず最初にされたらいいと思うし、それは別によくあることなので、全然普通に相談できると思います。で、あとは売るローンを消すために、「いくらで売れるのかな」ということであれば、それも不動産屋の仕事にはなるのかなと。ただ、まずはちょっと自分の状況…ローンの残債がいくらあるのか、その返済を減らせるのか、というところの相談。で、自分の状況を正しくまず理解するということが一番大事なことだという風に思います。
