兄弟の中で誰かが反対した場合どうなりますか?
相続した実家の売却を考えています。兄弟は私を含めて4人。私は長男で妹の1人は実家の近くに住んでいますが、他の兄弟は県外でそれぞれ家庭を持って生活しています。全員がすぐに売ろうと納得するかと思っていましたが、最近になって1人が「売りたくない」と言い出しました。
このような場合反対する人がいるだけで売却は止まってしまうのでしょうか?やはり全員の同意が必要なのでしょうか?今後兄弟同士で揉めることは避けたいと思っています。円満に話を進めるためにはどんな進め方が良いのか、不動産会社や弁護士など専門家を間に入れた方がいいのか、アドバイスをいただけると助かります。
回答
この場合、相続したご実家は共有者、ご兄弟全員の同意がないと売却することができません。1人でも反対する方がいらっしゃいますと、売ることができないということになります。ただ、ご自分が持っている持ち分だけ、それだけを売却することは可能になりますので、他の共有者の承諾はいりません。
今後、ご兄弟同士で揉めないってことであれば全員でしっかりお話し合いをしていただいて、なぜ売却に反対なのか、売りたくない理由を突き詰めていただきたいと思います。売却の反対の理由が分からないと実際解決法も見つからないと思います。
その反対の理由が、例えばご自身が「将来的に住みたいよ」とかそういった場合ですと他のご兄弟の持ち分を買い取るという作業がありますので、その金額を算定するにあたって、不動産業者さんとかにお話をされるのも良いかと思います。その売りたくない理由がその土地、住み慣れた土地にとても思い入れがあって、「少しでも残したいよ」っていうことでしたら、それもご兄弟の分を売ってご自身の分だけ残すなど土地が広い場合でしたらそういったことが可能かと思います。
いろんなケースがありますので、まずはご兄弟同士でお話し合いをしてそれでもまとまらない場合は地元の不動産業者もしくは弁護士さん、税理士さんにご相談されるのが1番いいかなと思います。仮になんですけれども、売却しないままの場合は、そのうちの管理または修繕にかかる費用、固定資産税、それらの負担を共有者全員が負わなければなりませんので、そういった問題もあることをご承知おきください。



