株式会社乙訓不動産REAL ESTATE AGENCIES

京都株式会社乙訓不動産

不動産業界に入ったきっかけは？

20代の時、自宅の裏で分譲住宅の工事があって休みの日などに眺めていたのですが、弁当のごみを基礎に放り込んでそのままコンクリートを流し込んだり、材木が足りないとなったら「その辺にあるのつないでおけ！」という酷い仕事を目の当たりにしました。それでも完成すると何も知らないお客さんが来て楽しそうに話をしているわけです。私は「こんな家よく買うな」と思いながらも言えず、すごくモヤモヤした気持ちでした。そうした経験があって以前から不動産業に興味をもっていたこともあり、35歳の時不動産会社に転職。いい加減な建築を見て「必ず間違いないものをお客様に届けたい」と思ったことがきっかけでした。

 

そこで不動産業を教わり、自信を持って売れるようになってから不動産業がさらに好きになりました。営業なので厳しいノルマはありましたが、私はお客様が笑顔で取引できる仕事を心がけていました。先輩の中には強引な人もいましたが望まないものを買わされるお客様はイヤな思いをされますし、一時はその気になって買ったとしても勉強代で済む金額ではないので、私は自分都合で一方的に押すようなことは絶対にやるまいと決めていたんです。

 

とはいえ給料をもらっている以上は会社に従わなければならず、自分の思いと相反して納得できないことも出てくるので「自分の思いを貫ける会社を作りたい」と思い退職。私は大阪出身で結婚を機に長岡京市に移り住み大変住みやすい街だと感じ、ここで腰を据えようと自宅から近い不動産会社に勤務したので、独立しても地域密着でやろうと同じエリアで開業しました。開業してみると全て一人でやらなければいけないので、なかなか時間が取れない大変さはありましたね。でも楽しくて、幸いやめようと思うような苦労は感じていません。正直にやりたいという自分の信念を通せる会社でありたいと思っています。

株式会社乙訓不動産はどういう会社ですか？心がけていることは？

地域密着という所にこだわってやっています。20年以上の不動産売買経験と長岡京市に移り住んでから長岡京市や乙訓地域で経験を積んできたので、地域のことや相場のことなど詳しくお伝え出来るのが私の強みです。

 

売却であれば市場の動きや今後の見通しを踏まえた査定額をお出しして、成約事例なども見てもらいながらご説明した上で「任せていただければ想定通り3ヶ月から半年くらいで売却できます」ということをお伝えします。不動産会社の中にはお客様獲得のため高額査定を出す所も多いのですが相場からかけ離れた金額では売れず、半年1年と時間がかかって値下げすることになるので疲弊するのはお客様だけ。まったくお客様のためになりません。売主さんは1円でも高く売りたいものですが買う人を無視した金額では絶対に売れませんから、私は査定額を正直にお話させてもらうようにしています。「そんなに高く言っても買ってくれないよね」とご理解いただけた方からお任せいただいています。

 

不動産の売買は何度も経験することではないので「何を相談したらいいのか分からない」という方も多いのですが、“相談”と言うとハードルが高いので、「ちょっと島さんに聞いてみよう」「お茶のみに行ってくる」くらいの感じで来てもらえると嬉しいです。1回で分からなくても何回でも聞きに来てもらえれば、そのうち点と点がつながって「そうか、そうだよね！」と安心していただけると思うんですね。そうしてお話させていただく中で、正直にお話すると売るメリットが無いとご理解いただいたお客様が売るのをやめてしまうこともありますし、他社がやりたがらない物件をお預かりすることもあります。不動産営業の中にはお金になるならない、金額が高い安いということで動く人もいますが、私はそれをしたらプロの不動産屋じゃないと思っているんです。困っている方に知識や経験を共有したいという気持ちなので、どんなご相談でも受け止められるよう努めています。もちろんお金は大事ですがお客様に信頼されなければ意味がありません。目先のことにとらわれず正直にお付き合いをさせていただくことで将来的に何かの形につながればという考えです。「いいことを言ってるけど結局は違うじゃん」という会社が多いので、これからもそこは頑張っていかないといけないと思っています。

不動産業をやっていてうれしいことや特に印象に残っていることは？

お客様が最後の最後に笑ってくれた時が一番「やった！」と思う瞬間です。「相談してよかった」「色々なことを教えてもらって本当に助かった」と言っていただけるのも喜びです。

 

印象に残っているのは2年ほど売れずにお困りで、相談に見えた時も表情が暗かったお客様です。「私も出来るか分からないけど何とかやってみます」ということでお預かりし、あの手この手で頑張った結果半年で売ることが出来たのですが、その時「売れると思わなかった！」と喜んで、めちゃくちゃ笑顔になってくれたのはとても嬉しかったです。

 

最終的に売却をやめてしまった方も印象に残っています。この方は離婚して一人で住むには広いのでローンは払えるけど売って賃貸に移りたいという相談だったのですが、お住まいの場所が良かったこともあって「住宅ローンと同じくらいの家賃を払って小さい所に移るなら今の方がいいのでは？」というお話をしたんです。売る理由がないのに売って、その方が幸せになれると思えなかったんですね。「やっぱり今回はやめておきます」ということになったのですが、後日「他に相談した際は売る話しかなかった。売るのは辞めた方がいいと言われたのは島さんだけでした。相談できたのが島さんでよかった。それに彼女も出来ました！」と連絡をいただいて。案件にはならなくても本当によかったなと思っています。

売却を検討されているお客様へのメッセージ

代表の私が直接対応させていただくので他の人間が間に入ることはありませんし、地域密着を掲げているとおり、この地域で長く営業してきた知識や経験だけでなく、お客様に正直な対応をすることもどこにも負けないつもりでやっています。「ちょっと聞いてみよう」というくらいで来てもらえれば一生懸命お話しますので、私の話を一度聞いてもらって、他社さんの話も聞いてもらって比較検討していただくと分かりやすいと思います。

 

会社なので利益は大事ですが、無茶なことをして追求するつもりはありませんし、お客様の利益にならないことは「ならない」「それはしない方がいいです」とハッキリお伝えします。正直にお話して安心安全なお取引を行いますので、気軽に頼っていただきたいですね。

趣味・休日の過ごし方

家族と過ごすのが好きで妻とランチに行ったり、家族全員でゴルフの練習に行ったり息子とゲームを楽しんでいます。子供がもう少し大きくなったら家族でゴルフコースに出てプレイするのを楽しみにしています。本屋に行くのも好きで、併設してる文房具店を見たり特定のジャンルにこだわらず興味を持った本を購入しては読んでいます。

尊敬する人

自分の父と妻の父です。二人とも亡くなりましたが妻の父はがむしゃらに働いた人で、私の父は頑固でしたが正直な人でした。若い時は自分の利益に行きがちですが、ある時父に「今握っているお金は恥ずかしくないのか」と聞かれたことがあって、そこで考え方が変わり、誰に対しても恥ずかしくないお金を稼ごうと思うようになりました。父に言われたことは今も胸にしみています。

座右の銘

「一生勉強、一生青春」相田みつをさんの言葉です。以前、テレビで80歳を過ぎで英会話を始めたおばあちゃんを見たのですが、すごくウキウキ楽しそうで、90歳になったら今度はジャズを勉強したいと仰っていたんですね。一生勉強して何歳になっても青春している姿を見て刺激を受け、自分もそうありたいと思って座右の銘にしました。なんでも興味を持つと楽しくなるので、そういうことを心にもって過ごしていきたいです。