「不動産を自分で査定 まかせる会社を自分で選ぶ」街の不動産ポータル TUNAGERU ツナゲル

  • インスタグラム
  • ツイッター
  • フェイスブック
  • Youtube
トップへボタン
運営ブログMANAGEMENT BLOG
街の不動産ポータル TUNAGERU ツナゲル > 運営ブログ > オブザーバー座談会 > オブザーバー座談会④囲い込みのこと全部話す!

オブザーバー座談会④囲い込みのこと全部話す!

サムネイル

オブザーバー座談会4回目のテーマは「囲い込み」についてです。不動産業界の悪しき慣習と言われる「物件情報の囲い込み」は、売主の利益を大きく損なう問題でありながら、一般の方にはあまり実態が見えないため、知らずに売却を進めている方も多いと思います。
今回も「街の不動産ポータル TUNAGERU ツナゲル」のサイト運営に、”オブザーバー”としてご協力いただいている不動産会社代表のみなさんに本音でお話いただきます。

参加メンバー

囲い込みとは? 実態はどんな感じでしょうか?

角田

「囲い込み」についてですね。まず不動産会社は売却の依頼を受けると、一定期間の間に不動産流通機構「レインズ」に登録する義務があって、登録された物件情報は原則として、すべての不動産会社に公開されることになっています。売却を依頼した会社だけでなく、全国の不動産会社に買いたいお客さんを探してもらい、早期売却を目指しましょうというのが本来です。で、売り物件を預かった業者は売主さんから、購入者を見つけた業者は買主さんからそれぞれ仲介手数料をもらうと。

鬼頭 でも業者によっては、売主さん買主さん両方から仲介手数料をもらえる両手取引をしたいがため、物件情報を自社で囲い込んで、他社に買いたい人を紹介させないという行為をするところがあるわけです。他社が買いたい人を見つけてしまうと売主さんからしか仲介手数料がもらえなくなってしまうから、意図的にそうさせないようにするってことです。
金子 両手取引そのものがダメということじゃなく、宅建業法上のルールを守ってるか守ってないかだと思うんだよね。情報元はあなたでも情報自体は共有だよね、ってところを無視して、自社の利益のために買いたい人とのめぐり逢いのチャンスを奪っている、これが囲い込みです。
角田 売主さんの利益を考えず、両手取引にするため外に情報を出さないっていうのが問題。大手の方が目出つから話題に取り上げられるけど大手だけがってことじゃなく、地場の業者も常習的にやっているところは少なくないです。
金子 昔はレインズに載せないというのもあったし、最近はレインズに載ってても電話すると「担当者が席を外してる」と言われて、いつ電話しても話ができないというパターンもある。
角田 僕はあからさまに「物件出せないんです」って言われることありますよ。それって「宅建業法違反してます」って自分で言ってるようなものなんだけど、普通に言ってきますから、そういうことがまかり通ってる業界なんですよね。それから電話すると「商談中」って言われることも多い。本当に商談中ならいいけど、でもポータルサイトに1ヶ月、2ヶ月と載っているのを見れば、他社を断るために言ってるんでしょうから、本当に売主さんがかわいそうだなと思いますよね。

損をするのは売主さんだけってことですよね

角田 早く売るには、買いたい人に広く情報を提供することが大事なわけですが、囲い込みによってそのチャンスを奪われます。つまり買いたい人に情報が届かないってことなので、売りに出してるのになかなか売れないということになるわけです。結果、売れずに値下げすることになれば得られたはずのお金も減ることになり、長くかかるほど時間的な損失にもなります。高値売却や早期売却を望んでいる売主さんの損失は大変なものですよ。
金子 お客さんからしたら100万円、200万円って大変な金額なんだけど、たとえば100万円の値下げでも仲介手数料で考えると3万円ほど少なくなるだけ。両手取引なら不動産会社にとっては痛手でもなんでもなく、だから預かるだけ預かってしまえばって考えになるんでしょう。そこも囲い込みにつながる理由になってますね。
鬼頭 両手がほしい! お金がほしい! その1点だよね。ええい囲い込んでやるぞ!ってやってることじゃないだろうけど、そう言う業者は「両手を取りたい」って思いで、自社の利益のために手っ取り早く囲い込んで何とかしようって考えるんだよね。
 
 

囲い込みされているか確認する方法はありますか?

金子

みんなのQ&A動画で赤山社長が言ってるように、不動産屋のふりをして売却を依頼した不動産会社に直接電話して聞くのが早いですよね。ただ一般のお客さんにはやっぱりハードルが高いので、別の不動産会社に確認してもらうのがいいと思います。たとえばクリエートハウジングさんに行って「角田さん、私この物件の売主なんだけど、情報公開されてるのかな?」って聞いて、角田社長がその会社に電話して「商談中です」ということなら、「え!?商談なんか入ってないけど」って話になりますよね。売主さんが自分で囲い込みを発見するには、あれこれ悩むより信頼できそうな不動産会社を探して、目の前で確認してもらったらいいんじゃないかな。

齊藤 それもハードルが高そうですね…
鬼頭

囲い込み業者だったとしても、ちゃんと適正な期間で売ってくれるならいいと思うんですよ。売主さんとしては。問題は依頼してから3ヶ月経っても何もないっていう時だよね。疑ってかかった方がいいのは。ぜんぜん案内もないし広告もしてないみたいけどどうなってんだろう…ってなった時は囲い込まれてる可能性がありますよ。そこでセカンドオピニオンとして別の業者さんに相談するのはオッケーだし、相談すれば囲い込みされてるかどうかもわかる。

金子

ハードルはあるかもしれませんが、でも少しでもいい条件で売ることを考えた場合、囲い込みをされていないか確認するということは考えた方がいいと思いますね。

角田

別の業者から確認してもらって、囲い込みの事実があるとわかった時点で、売主さんがどうするか。囲い込まれてても高く売ってくれるならいいか、業者を変えるべきなのか、自分で判断することが出来ますねよ。

金子

中には「囲い込みされてるんじゃないか」と思っても、依頼してしまった自分のプライドがあって、なかなか業者を変更するってことができないって場合もあると思うんですよ。だから角田社長のところに他の業者に行ったお客さんが1年経って戻ってくるというのは、「プライドどころじゃないよ」って切羽詰まった状況になったから来るのであって、それまでは「そうはいっても売ってくれるだろう」と思って売れないまま1年。業者を変えるという選択肢も持っておいた方がいいですよね。

 
 

そもそも囲い込みするような業者に依頼したくないですが

鬼頭

まかせる前に囲い込みをする業者かどうかを見極めるのは難しいと思います。記事になって騒がれてるのは大手だけど、地場の業者だって酷いところはあるし、「囲い込みしますか?」って聞いたところで「しません」って言いますからね。

角田

やっぱり、今はネットですぐ調べられるから「自宅を売却」とかで検索したりして、基本的なところをお客さん自身がちゃんと知った上で、不動産屋さんに任せるっていう事が絶対に必要です。単に大手だからとか、ネットで一番上に出てきたから決めたとかじゃなく、真面目でしっかりした業者をどう探すかというところだと思います。

金子

あとは売却を依頼する時、「3ヶ月は任せるけどダメなら他社にします」という意思を伝えておくのも自分を守る一つの方法だと思いますね。

角田

3ヶ月というのは専任媒介契約の最長の契約期間で、契約が自動更新されることはないのでダメなら更新せず、このタイミングで他社に変えることができるわけです。

鬼頭

「3ヶ月でダメなら変えるね」って言われたら業者のお尻に火が付くよね。囲い込み業者も出し惜しみせず、売らなきゃいけなくなる。売れなかったら何の意味もなくなるもんね。

金子

だから囲い込みをされてる、されてないってところに執着をするんじゃなくて、売主さんもそういう気構えを持ってやった方がいいですね。『3ヶ月まかせて更新はしない』ってところを覚えておいてもらうといいと思います。

鬼頭

それで3ヶ月経った時に判断して、もし売れてなくても「この営業は頑張ってくれてるな」って思えば契約更新して、次の3ヶ月また任せればいい。3ヶ月見てればある程度分かるから、「誰を選ぶかは私が判断するよ」って思ってもらったらいいんじゃないかな。

 

基本的な知識を持って、なんとなく更新しないってことですね

鬼頭

最近、うちに査定に来るお客さんは事前に自分で相場を調べてる人が増えてて、問い合わせをもらって査定に行くと、「ネットで調べたら、だいたい〇〇万円くらいだったんです」っていう人が多い。チラシに自分で調べられますよっていうのを載せてるから、ある程度、自分で調べて簡単に業者の口車に乗らない人も増えて来てるのかなって。やっぱり調べるのは大事だと思う。

角田

うちもサイトを見て、自分で金額を調べてから来る人が多いですね。

齊藤

ってことは皆さんの所に来るお客さんは、そもそも囲い込まれるようなタイプのお客さんじゃないってことですよね。そういうやり方をしない会社をちゃんと選んでるわけだから。

金子

逆に囲い込まれるケースというのは、ただ高く査定してくれた業者、たまたま行った業者というのが多いので、調べたり勉強してないのは厳しいと思います。

齊藤 TUNAGERUではこのオブザーバー座談会もそうだし、Q&A動画もそうだけど、不動産を売りたい人に向けて発信してるわけだから、何か不安があったら「囲い込まれてるか心配です」ってだけでも気軽に相談してもらいたいですね。
角田

TUNAGERUに入っている不動産会社でも、いきなり相談するのは心配な人もいると思うので、まずTUNAGERUに相談してもらうといいし、自分の物件がいくらくらいかも自分で調べてみるといいと思います。

鬼頭

ちゃんと不動産取引が行われる業界になってほしい。それが一番いいこと。

金子

我々不動産業者もしっかりやらなきゃいけないけど、これからもTUNAGERUで売主さんに『最低限これだけは押さえておこう』って情報を発信し続けて、それを売却する時の当たり前にしてもらえるようにしたいですね。

オブザーバー座談会
オブザーバー座談会
不動産会社代表がみんなの売却の質問にお答えします! 不動産会社代表がみんなの売却の質問にお答えします!  
TUNAGERU質問掲示板      TUNAGERU質問掲示板