父が孤独死した実家は事故物件になってしまうのでしょうか
少し離れた所にある実家に父が一人で住んでいたのですが、近所の方から姿が見えないと連絡が来て、行ってみると亡くなっていました。自然死とのことで死後3日ほど経っていましたが、寒い時期で室内にひどい汚れもなく、業者を呼んで清掃などもしてもらいました。住む予定がないので売却を検討しているのですが、やはり事故物件になりますか? 売却理由は言わないといけないですよね。やはりかなり安くなってしまったり、なかなか売れなかったりするのでしょうか?
回答
まさに弊社が最近、扱ったケースと同じような物件のご相談です。まず事故物件か否かというところですけれども、こちらは孤独死ということであれば特に事件性はないので、事故物件ではないと思います。ただし「心理的瑕疵あり物件」という形のご紹介になってしまいます。そういう形で売りに出すと「心理的瑕疵ってなんでしょうか?」というご質問が必ず来ますので、その際に理由をご説明させていただくことになります。
価格としてはやはり市況の相場価格よりも、だいたい1割から2割程度は安くなるという風に言われていまして、弊社の場合も今回ご紹介させていただいたお客様には1割程度お安い形でのご紹介という風な流れになっております。理由を聞くとですね、やはり嫌われるケースが多いのが正直、事実です。でもそういうことを気にせず、お手頃に買えるという魅力があるという形で選んでいただける方もいるので、時期的にいついつ売れるというのはお約束と言うか、見込みは立たないんですが、間違いなく売れる形にはなるかと思います。
それから孤独死があったかどうか正直に話さなければならないか、ということですけれども、これはやはり正直にお話していただかないといけないと思います。結局、後でそのことが買主様の方に知れて「そんな話は聞いてない」「もしそういうことがあるんであれば買わなかった」と言ったことも当然ありますので、そういうトラブルを避けるためにも正直にお話いただく形がベストだと思います。
不動産会社を選ぶ際は、やはりそういったこともきっちりご説明、ご相談していただいて、親身に色んなアドバイスをしていただいて、あまり価格を下げなきゃ売れないよとか、そういったようなところではなくて、このくらい相場より安くなってしまうといったようなことをきっちりご説明していただける不動産会社さんを選ばれるのが一番かなと思います。